座敷童・ろくろっくび・一つ目小僧。
子どもたちって、おばけや妖怪が気になりますよね。
大好きというより、気になる存在なのでしょう。
乳児クラスには『せなけいこのおばけ絵本シリーズ』が人気ですが、3歳以上になると、もう少しおばけや妖怪の内容が広がった絵本がおもしろいです。
この記事では、おすすめの妖怪絵本を紹介します。
妖怪絵本をお探し中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
妖怪絵本・おすすめ
妖怪絵本でおすすめは、『わがはいはのっぺらぼう』です。
読み手がおもしろおかしく読むところがポイントですが、こののっぺらぼうのセリフがおもしろいのです。
「わがはいはのっぺらぼうであ~る」と、語尾が全部「あ~る」なのです。
癖の強い感じが、子どもにも大人にもウケます。
のっぺらぼうは、人を驚かすことが仕事なんですって。
そんなのっぺらぼうの1日をおもしろおかしく描いていますよ。
のっぺらぼうは、顔がないので、お肌が大切。
なんと、きゅうりのパックをして、筆で顔を描いていく・・・
絵本には描かれていませんが、のっぺらぼうの性別が気になるところです。
もうひとつは、『おしいれのぼうけん』です。
妖怪とまでは呼ばれないでしょうか・・・「ねずみばあさん」が登場します。
男の子2人が、騒いでおり、先生に叱られて押入れにとじこめられてしまうのです。
押入れにとじこめられるって、まずそこからこわいですよね。
押入れにとじこめられるって、今の時代だとコンプライアンス的にアウトですが、絵本ですので。
おしいれの中で、ミニカーと汽車をもってあそんでいるうちに、冒険がはじまって別の世界へいるのですが・・・
それが夢の中なのか現実だったのかは最後までわからない内容です。
とても長いお話ですので、5歳児さんにおすすめです。
妖怪絵本・3歳
『ようかいしりとり』
しりとりが楽しくできるようになってくる3歳。
この絵本では、妖怪のことなら何でも知っているようかいはかせが登場します。
「ろくろっくび」と「ざしきわらし」が、妖怪の名前でしりとり対決しようとやってきます。
絵本の中では、しりとりができるだけでなく、妖怪の簡単な説明もあるので、妖怪にも詳しくなれますよ。
NHKおかあさんといっしょの『ようかいしりとり』の歌が絵本になったそうです。
\無料で試聴!/
ようかいしりとり
歌を知っている子どもなら、思わず歌いだすかもしれませんね。
せっかくですから絵本も歌も、どちらも楽しみましょう。
妖怪絵本・4歳
『妖怪横丁』
おつかいをたのまれた男の子は、妖怪横丁に迷い込んでしまいます。
ひとつめめがね店・のっぺら美容室・ぬりかべハウジング。
妖怪たちのおかしなお店で、男の子は無事におつかいができるのでしょうか。
ストーリーはとてもシンプルですが、ひとりひとりの妖怪の個性が輝いており、どの妖怪も絵本を読むたびに気になる存在です。
お店の名前や宣伝文句もおもしろおかしく、子どもだけでなく大人も楽しめる絵本です。
妖怪って、おもしろいですよね。
妖怪絵本・5歳
『めっきらもっきらどおんどん』
かんたはひまがしゃくで叫びます。
「ちんぷくまんぷくあっぺらこ・・・めっきらもっきらどおんどん!」
これが呪文だったのか、木の穴からかんたはころがりおちて吸い込まれていきます。
落ちた先は、へんてこな世界。
すると妖怪3人がやってきて、次々にかんたをあそびに誘います。
妖怪3人はじゃんけんで順番を決め、かんたと一緒にあそびます。
あそび疲れると、妖怪3人とかんたは、おもちのなる木からおもちをとって食べます。
休憩していると、かんたは段々とさびしくなり、お母さんが恋しくなってしまい…。
妖怪との不思議なあそびは、夢があるお話です。
また、登場する妖怪が怖いというより、おもしろかわいい感じなので、子どもたちも大好きなお話になることでしょう。
私のクラスは、子どもたちがこの絵本をとても気に入って、絵本を題材に発表会で劇遊びを行いました。
もんもんびゃっこは縄跳びをして、しっかかもっかかはふろしきをまいて跳び箱をとびました。
CDもありますよ!
妖怪絵本・図鑑
『すごいぜ!日本妖怪びっくり図鑑』
こわすぎる妖怪・謎すぎる妖怪など、〇〇すぎる妖怪というように、仲間分けされてわかりやすく説明されています。
かわいらしいイラストで描かれており、小さな子でも安心して読むことができますよ。
私の娘も現在妖怪図鑑を欲しがっており、この妖怪図鑑を購入しようか検討中です。
幼稚園のお友だちの中で妖怪が流行っているみたいです。
つい先日、「妖怪の絵が描きたい」と言いだし、我が家には妖怪図鑑がなかったので、パソコンで妖怪を調べて描くことに。
なぜか『あめふりこぞう』を気に入って、真剣に描いていました。
そんな姿を見たので、ぜひ図鑑を見て楽しみたいところです。
図鑑って、夢中になれますよね。
娘のお友だちも、本屋さんに何かの図鑑を買いに行ったのですが、結局『妖怪図鑑』を勝ってきたと後日おしえてもらいました。
4・5歳になると、絵本はもちろんですが、妖怪の図鑑も楽しくなってくるのでしょうね。
妖怪絵本・読み聞かせ
妖怪絵本の読み聞かせは、大人が妖怪になりきるところがポイントです。
私が最もおすすめする『わがはいはのっぺらぼう』は、のっぺらぼうになりきって読み手が読むことが大切です。
絵本は、読み手次第で子どもたちを絵本の世界へ引き込みます。
ましてや、妖怪の絵本なんて楽しい・どきどき・はらはら・・・子どもたちはどんな気持ちで見ているのでしょうね。
読み聞かせの際には、子どもたちが真剣に見ることのできる雰囲気づくりも大切です。
ぜひ、保育士は登場する妖怪になりきって読んでみましょう。
まとめ
この記事では妖怪絵本について紹介してきました。
おばけ・妖怪は、子どもたちが夢中になるものです。
未満児さんだと怖くて泣いてしまうことも多くありますが、3歳児以上となると、おばけや妖怪はおもしろおかしく思えてきます。
いるはずはない・・・とわかっていながら、子どもたちはもしかしたら信じているのかもしれませんね。
妖怪は日本の昔から伝わるものもあります。
こわい妖怪のお話だけでなく、おもしろかわいい妖怪のお話をして、子どもたちと楽しみましょう。