夏の保育園のあそびといえば、子どもたちがだいすきな水あそびやプールが人気ですが、毎日あそんでいるとマンネリ化してしまうこともあります。
そんなとき、子どもたちがよろこぶ寒天あそびがおすすめです。
とくに、思い切りあそべる暑い夏に寒天あそびは最高です。
子どもたちは、好きなようにちぎったり踏んだり潰したり、感触を楽しんで思い切りあそぶことができますよ。
また、感触を楽しんであそぶだけでなく、口にいれることのできる素材をつかえば、可愛らしいデザートを作ることもできます。
この記事では、寒天あそびのあそび方を解説していきます。
ぜひ、保育園の活動の参考にしてみてくださいね。
寒天遊び・食紅の代わり
寒天に使える着色剤は、食紅が考えられますが、食紅以外にも以下のもので着色することができます。
- かき氷シロップ
- 絵の具
- ジュース
寒天あそびは、口に入れてしまうことを考えると、できれば口にいれても大丈夫なものを選択するのがおすすめです。
口に入れないであそべるのであれば、絵の具でも問題ありません。
そもそもなぜ寒天で遊ぶかというと、寒天は常温で固まるからです。
ゼラチンも冷やすと固まりますが、ゼラチンは常温だと溶けてしまうのです。
そのため、ゼラチンではなく、寒天がおすすめです!
寒天あそびは、小さな子どもでも安心してあそぶことができます。
まだ口に入れてしまいそうな場合には、かき氷シロップやジュース・食紅で着色することがおすすめですが、どの素材で寒天を作るにしても、鍋と火が必要です。
火を使うところでは、保育士が中心となって準備をする必要があります。
そこで、寒天を作る前と作ったあと、子どもたちには、この素材を使って寒天を作ってこうなった、ということを知らせましょう。
年中・年長さんになると、寒天づくりから一緒に楽しむことができます。
作る過程を見て理解することで、食べてはいけないもの・食べてもよいものなど、自分たちで納得して作ってあそぶこともできますし、食育活動にもつながります。
寒天あそびはあそび方によっては、かなり汚れますし、片付けも大変になることが予想されます。
それでも、子どもたちには思いっきりあそんでほしいですよね。
保育園だからこそできるダイナミックなあそびを計画する際は、主任や園長先生に相談してから行うと良いでしょう。
以前私は、ペアの先生がある日突然『片栗粉スライムをやりたい!』と言って、2歳児クラスで片栗粉スライムであそんだのですが、室内で行ったため、部屋中とんでもないことになりました。
子どもたちが楽しかったと喜んでいたので、それはよかったのですが、準備と片付けが大変で、上司からは部屋の惨状を見て白い目で見られてしまった過去があります。
もうひとつ、琥珀糖を子どもたちと作ってあそぼうと計画したものの、コロナウイルスが流行っていたこともあり、園長先生から『子どもたちが素手で触るから衛生的にだめ』と言われ、できなかったこともありました。
何か新しいことを取り入れたり、挑戦してみようと考えるときには、園で行っても大丈夫なのか、準備や片付け・段取りをしっかりと考えたうえで行いましょう。
寒天遊び・かき氷シロップ
かき氷シロップを使うと、可愛らしくておいしい寒天ができあがります。
子どもたちは、思わず食べたくなってしまうでしょう。
そのため、かき氷シロップで寒天あそびを行う場合は、寒天ゼリーを作ってみるのはいかがでしょうか。
せっかく食べられる素材ですから、カップに取り分けて、サイダーをかけると、可愛らしいデザートになります。
子どもたちがそれぞれ盛り付けするというのも、楽しみのひとつですね。
もちろん、感触あそびとしてもおすすめです。
にぎっても、つぶしても、踏んでも、思い切りあそべます。
かき氷シロップの寒天を作ることで、おしゃれなかき氷やさんごっこも楽しめます!
いつもはシロップをかけて食べるかき氷ですが、シロップの代わりに、かき氷シロップの寒天でかき氷を作ってみるのはいかがでしょうか?
カラフルかき氷に子どもたちのテンションがあがること間違いなしです!
寒天遊び・絵の具
着色料で最も身近なものといえば、絵の具です。
おいしそうに見える寒天なので、絵の具で作った場合には子どもが口に入れないように注意しましょう。
絵の具で作った寒天の良いところは、思い切りぐちゃぐちゃにあそべるというところです。
見た目は綺麗でおいしそうでゼリーみたい!
だけど絵の具とわかっていると、食べる気にはなりませんし、思い切りぐっちゃぐちゃに遊べます。
絵の具で作った際にも、見立てあそびとして、おままごとがより楽しくなります。
包丁で切ったり、型抜きをしたり、長時間あそぶことができますよ。
細かくなった寒天は、透明のパックや瓶・ペットボトルにいれたり、ペットボトルに水と一緒にいれてもおもしろいです。
寒天遊び・ジュース
ジュースで作った寒天は、食べることができます。
子どもたちと一緒にクッキングをして、寒天ゼリーとして盛り付けをしたりして、おいしく楽しみましょう。
着色にジュースを使用する際は、100%のものを選びましょう。
100%のものですと、味が薄くなる心配がありません。
色もはっきりとしたものを選ぶとなお良いですが、実は寒天はオレンジジュースなど酸のあるものに弱い性質です。
場合によっては寒天が固まりにくいということも考えられますので、作る際には注意しましょう。
オレンジジュースを使用する場合には、粉寒天とオレンジジュースを混ぜ合わせるタイミングが大切です。
具体的な手順は、以下のとおりです。
- 鍋に水と粉寒天をいれて、火にかけて溶かす。
- 火を止めて、粗熱をとる。
- 粗熱がとれたら、オレンジジュースを加え、混ぜる。
ポイントは、オレンジジュースを常温にしておくことです。
冷えた状態のジュースを使用すると、冷たい部分だけはじめに固まってしまう可能性があります。
そのため、ジュースは常温に戻しておくか、レンジで人肌温度にしておくと良いです。
まとめ
この記事では、寒天あそびについて解説してきました。
着色料は、身近な材料の絵の具、口に入れても大丈夫な食紅・かき氷シロップ・ジュースがあります。
どの素材で着色をしても、見た目はゼリーのようで、可愛らしく、綺麗で、思わず食べたくなる子どももいるでしょう。
ぐちゃぐちゃにつぶしたりして感触を楽しむのはもちろん、夏にぴったりのデザートにするクッキングにつなげても、子どもたちは喜びますよ!
ぜひ、暑い夏のあそびのひとつとして、寒天あそびを取り入れてみてくださいね!