PR
保育園では、実習生の受け入れをしていますね。
実習生を受け入れると、実習生の指導にあたった保育士は、保育実習日誌に対してコメントをしますが、コメントに迷うこともありますよね。
今回は、保育士が保育実習日誌に記入するコメントのポイントについて、例文を含めてお伝えしていきます。
保育実習日誌の指導者コメント例文!
保育実習の指導教員からのコメント例文をご紹介します。
コメントを書く際は、わかりやすい言葉で説明し、実習生の言葉を肯定したうえで、注意点を伝えましょう。
(例文)
実習お疲れ様でした。
今日は子どもたちとたくさん関わることができていましたね。
◯◯さん(実習生)から積極的に声をかけることができていたので、とても良かったと思います。
今日の日誌では、自身の反省点が多く見られましたが、子どもたちに対して、保育士としてどんなことができるだろう?と考えながら、振り返ってみてくださいね。
そうすることで、新たに気づくことがあるかもしれません。
子どもたちの行動を客観的に見て、自分の考えを整理することで、「明日は子どもたちにこうやって関わってみよう」と、前向きな気持ちで考えることができると良いですね。
子どもたちは、実習の先生とあそぶことが大好きです。
◯◯さんも前向きに明るく、笑顔で実習に励んでくださいね。
子どもたちは、笑顔の先生が大好きですよ。
保育実習日誌の指導者コメント例文・0歳児
0歳児クラスでは、月齢の差が大きく見られたり、子どもの人見知りで泣かれてしまうことがあるかもしれません。
実習生も、人見知りで泣かれてしまうことに対して、落ち込んでしまうかもしれませんので、人見知りは子どもの成長過程だということを伝えてあげると良いでしょう。
(例文)
実習お疲れ様でした。
0歳児クラスでは、同年齢の子どもたちが過ごしていますが、0歳児のため、月齢差が大きく見られると同時に、成長を大きく感じることもできます。
そのため、ひとりひとりに対する関わり方がかわってきますが、どの子に対しても、安心して保育園生活を送ることが大切です。
まだ言葉を発することができないので、0歳児にとっての意思表示は、泣くことです。
オムツを変えてほしい時、抱っこをしてほしい時、おなかがすいた時、子どもは泣くことで気持ちを伝えていますよ。
月齢が高い子は、少しずつ喃語がでてきて、もう少しすると意味のある言葉を発することができるようになってきます。
言葉が話せないからと言って、コミュニケーションの取り方に困ってしまうこともあるかもしれません。
子どもは保育士・大人の声かけをよく聞いていますので、子どもの目をみて笑いかけたり、話しかけたり、気持ちをくんで代弁したり、子どもと向き合って関わっていくことで、愛着・信頼関係がうまれます。
◯◯さん(実習生)に人見知りをしていた子がいましたが、それも子どもの成長過程のひとつですので、大丈夫ですよ。
子どもの様子を見ながら、接してみてくださいね。
保育実習日誌の指導者コメント例文・1歳児
1歳児クラスでは、新しい人(実習生)に対して、興味がある子もいれば、不安になってしまう子がいるかもしれません。
言葉が少しずつ増えてきますが、まだ月齢差を感じる年齢ですので、子どもの気持ちに寄り添いながら、過ごすことが大切ですよね。
(例文)
実習お疲れ様でした。
月齢の高い子は、話すことができるようになってきて、◯◯さん(実習生)と関わることがとても楽しそうでしたね。
積極的に子どもたちに関わっていたので、子どもたちも嬉しそうでした。
月齢の低い子たちは、新しい先生(実習生)に対して、少しかまえてしまうところもありました。
まだ人見知りがある子もいますが、新しい先生に興味はあるので、遠くから◯◯さん(実習生)とお友だちの姿をじっと見ていましたよ。
この実習期間に、1歳児クラスでの実習が◯日間ありますので、どんどん子どもと関わって、子どもたちの様子をみてくださいね。
1歳児さんはまだ言葉が話せなくても、大人の話していることはよく聞いて、理解していますよ。
保育実習日誌の指導者コメント例文・2歳児
2歳児クラスは、理解力やできることが増え、実習生が保育にはいることで、甘えがでてしまうことがありますね。
けれども、実習生からは『2歳児が一番かわいい』なんて声もよく聞きます。
まだつたない言葉なのに動きは活発で甘えたい2歳児の姿を可愛く思う実習生は多いと思います。
(例文)
実習お疲れ様でした。
◯◯さん(実習生)に興味津々の子どもたちでしたね。
全員と一度に関わることはむずかしいですが、ひとりひとり一生懸命丁寧に、子どもたちに接する◯◯さんの姿は、とても良かったと思います。
2歳児の子どもたちは、理解力があり、大人の顔色を見ていることもあります。
普段はしないようなことでしたが、◯◯さん(実習生)の前では、いたずらをしていることもありましたね。
言葉がうまくでてこないと、つい手がでてしまう子がいます。
言葉がでてくるようになると、手をだしてしまうことも少なくなってきます。
子どもたちの仲裁にはいる時には、子どもの気持ちを保育士がくみとってお互いに伝えたり、良くないことは良くないと伝えることが大切です。
子どもの気持ちに寄り添い、子どもの行動の裏にはどんな思いがあったかなどを考えることで、子どもに対する気づきや、関わり方がかわっていくこともありますよ。
明日も子どもたちとどんどん関わってみてくださいね。
保育実習日誌の指導者コメント例文・3歳児
3歳児になると、身の回りのことは大体自分でできるようになりますが、実習生に対して甘える子や、調子にのってしまう子もいるかもしれません。
ある程度のことは自分でできるようになっていますが、時には子どもの甘えたい気持ちを受け止めて、一緒にやってみる、なんてことも大切ですよね。
(例文)
実習お疲れ様でした。
3歳児になると、自分のことは大体は自分でできるようになりますが、まだまだ甘えたい・大人に手伝ってほしいこともあります。
そんな時は『自分でやってね』ではなく、『一緒に』やってみると良いですよ。
自分だけでなく、大人が一緒にすることで、安心することもありますので、子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。
また、危険を伴う行動が見られた時には、静止することが必要になることもあります。
何に対しても『だめ』と言うのではなく、何が・どうして・だめなのか、ということを子どもが理解して納得できるような伝え方をしていけると良いですね。
子どもが納得できる理由を伝えることで、子ども自身もすんなりと受け入れることができますよ。
保育実習日誌の指導者コメント例文・4歳児
4歳児は、子どもたちの方が保育園の先輩なので、実習生に対して色々とおしえる姿が見られたり、実習生と過ごすことをとても楽しみにしている子どもたちが多いことでしょう。
言葉のやりとりがスムーズにできるような年齢なので、実習生も子どもたちと関わりやすいところがあるかもしれませんね。
実習生の個性をひきだすことができると、良い実習になるでしょう。
(例文)
実習お疲れ様でした。
◯◯さん(実習生)がクラスに来て、喜んでいた子どもたち。
子どもたちと積極的に関わり、ひとりひとりの名前をしっかりと覚えて呼んでいたので、子どもたちは嬉しく、安心して過ごすことができましたよ。
まだ4歳・5歳の子どもたちですが、しっかりと会話ができる年齢なので、筋を通した話し方が必要となってきます。
大人の話していることはよく聞いており、理解もできるので、子どもたちが納得できる伝え方を心がけていくと良いですね。
◯◯さん(実習生)の話し方は、元気よくはきはきと、明るく子どもたちに話しかけていたので、とても良かったと思います。
明るい先生が子どもたちは大好きなので、◯◯さん(実習生)らしく、今後も笑顔で子どもたちと楽しく過ごしましょう。
保育実習日誌の指導者コメント例文・5歳児
実習生の設定保育は、大体の保育園では年長クラスで行うことが一度はあると思います。
子どもができること・できないことを保育士が決めるのではなく、子どもたちの姿をみて、その子どもたちに合った関わり方をしていく必要がありますね。
(例文)
実習お疲れ様でした。
設定保育では、緊張したところもあったと思いますが、子どもたちに丁寧に関わりながら、保育をすすめていくことができていましたよ。
子どもたちの声にもしっかりと耳をかたむけて向き合っていたので、良かったです。
設定保育を行った上で、ここはこうした方がよかったかな、ここはもう少しできたかな、と自分自身でやってみたことでの気づきや発見がたくさんありましたね。
今回の設定保育を生かして、次の実習や、保育につなげていってくださいね。
自分の考えや子どもの行動などを振り返って整理していくことで、◯◯さん(実習生)の保育の引き出しが広がったり、自信と力がどんどんついていきますよ。
今後も子どもたちと積極的に関わったり、色々なことにどんどん挑戦してみてくださいね。
実習生の評価へのコメント例文
実習が終了すると、実習生に対して評価が必要となります。
実習生の個性を尊重し、自信につながるようなことを伝えてあげると良いでしょう。
(例文)
職員や子ども・保護者に対して、元気よく挨拶することができ、実習時間(勤務)には余裕を持って行動することができていました。
わからないことがあると、職員に確認する姿が見られ、熱心に実習に励んでいました。
設定保育では、設定保育後に自身を振り返って、反省する点が多い様子でしたが、自分自身の反省にしっかりと向き合い、次に活かすことができる前向きな力があります。
また、積極的に子どもたちに関わり、笑顔で過ごす姿には、とても好感がもてました。
保育実習日誌の指導者コメントの書き方
指導者のコメントの書き方は、相手に伝わるような簡潔で明確な書き方をしましょう。
実習生の日誌の添削の際には、保育士自身の考えを押し付けることはしてはいけません。
肯定したうえで注意点を伝えたり、目的を明確に伝えること、また、実習生の個性を引き出したり、実習生が保育士として成長できるようなコメントを書くと良いですね。
保育実習日誌の指導者コメントを書くときの注意点
コメントを書く際は、言葉遣いに気をつけましょう。
×「やっぱり」→◯「やはり」
×「ちゃんと」→◯「しっかりと」「きちんと」
×「なれる」→◯「なることができる」
など、正しい表記を説明して伝えていきましょう。
また、子どもに対して「〜させる」「〜してあげる」という言葉は、保育現場ではあまり使うことはありませんよね。
子どもに対して、させたり、こちら側がしてあげているという思いでは接していないからこそです。
保育士として大切なことは、言葉ひとつからでも感じますので、実習生に対して指導の際には、言葉の使い方も確認しておくようにしましょう。
自分自身を振り返るチャンスでもありますよ。
保育実習で指導者が気を付けるポイント
保育実習で指導者が気をつけるポイントをお伝えします。
子どもを呼び捨てにしない
子どもの呼び名を、あだ名で呼んだり、呼び捨てで呼ぶことはよくないですね。
ちゃん・くんを付けて、普段から呼ぶことで、実習の間だけ気をつけるなんてことはなくなります。
保育士同士の私語に気をつける
保育士間では、仕事の確認事項の合間に、つい私語をはさんでしまうことがありますよね…
実習生は、職員の話をよく聞いていますので、私語には気をつけましょう。
子どもとの関わり方
保育士と子どもの関わり方をみて、実習生は学んでいます。
健全・安全・安心できる保育を心がけ、実習生のお手本となるようなあたたかい保育を心がけましょう。
実習生の行動について
実習生の行動で気になることがあった場合には、本人に伝えることは大切です。
頭ごなしに注意するのではなく、本人の行動の裏の気持ちをくんだうえで、肯定しながら注意をしましょう。
また、何か問題視するようなことがあれば、自分ひとりで解決しようとせず、必ず上司に伝えるようにしましょう。
まとめ
今回は、保育実習日誌の書き方や、指導者の気をつけるポイントなどについてお伝えしてきました。
普段の保育業務の他に、実習生の指導となると、大変なことはあるかと思いますが、わたしたち保育士も、実習を経て保育士になりましたよね。
ぜひ、実習生の個性を引き出し、将来良い保育士になることができるように、自信がつく前向きなコメントをしましょう。
相手に対して肯定的な伝え方をすることで、自分自身を振り返ることができたり、はっと気づくこともありますよ。