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保育士の働き方の一つとして、保育ママ(家庭的保育事業)があります。
お金のためだけに保育ママ(家庭的保育事業)をしたい方は少ないと思いますが、継続して収入を得られる状況でないと、仕事として保育ママ(家庭的保育事業)を続けることは難しいですよね。
保育ママ(家庭的保育事業)は、決して儲かるような仕事ではありません。
保育ママ(家庭的保育事業)の収入や、保育ママ(家庭的保育事業)について詳しくご紹介していきます。
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保育ママ(家庭的保育事業)の収入
保育ママ(家庭的保育事業)が得られる収入は、市区町村によって異なります。
基本的には、保育料+市区町村からの補助金が、家庭的保育事業(保育ママ)の給料となります。
東京都江戸川区の場合は、下記の金額となっています。
- 環境整備費:月額3万円(2人以上受託の場合、加算あり)
- 保育補助費:月額 乳児1人に付き7万円
保育ママの月収
東京都江戸川区を参考に、保育ママの大まかな月収をご紹介します。
子どもの人数 | 月収 |
1人 | 10万円 |
2人 | 20万円 |
3人 | 30万円(+加算) |
4人 | 40万円(+加算)ー補助者の給与 |
5人 | 50万円(+加算)ー補助者の給与 |
保育ママの平均年収
保育ママの平均年収は、預かる子どもの人数によって異なります。
保育ママ1人の場合、年収は最大360万円となります。
家庭的保育事業補助者を付ければ、最大600万円の収入を得ることはできますが、そこに補助者への給料が含まれます。
ボーナスはないため、年収は保育園勤務の保育士と同等程度となる場合あります。
定員人数が、毎年必ずうまるとは限らないのが家庭的保育事業(保育ママ)の仕組み。
場合によっては、1人のみの保育になってしまう可能性もあります。
新規の保育施設ができれば、来年度からは依頼が無くなってしまうリスクもあります。
そのため、家庭的保育事業(保育ママ)の収入は安定しません。
保育室の整備費用など、一部補助してもらえることも多いですが、せっかく自宅の環境を家庭的保育事業(保育ママ)が出来るようにと整備しても、事業が継続できずに急に収入がなくなってしまうリスクもあります。
個人事業主の扱い
一件、定員が満たされると給料が高い様に見えますが、保育ママは個人事業主の扱いです。
国民保険料・国民年金などは、自己負担となります。
確定申告も自分で行い、納税の必要もあります。
家庭的保育事業(保育ママ)とは
家庭的保育事業(保育ママ)とは、市町村の認可を受けた家庭的保育事業者が保育者の自宅などで行う、小規模な保育の事業です。
基本的には3歳未満が対象。
定員は5人以下となっています。
1人の家庭的保育者(保育士)の場合、子ども3人までの保育が可能。
家庭的保育補助者がいる場合に、5人まで預かることができます。
主に待機児童などが多い地域で、新規の保育園を作るのが難しい場合の保育施設の代替として活用されています。
子ども一人一人に寄り添った家庭的な保育を行います。
利用基準は、保護者の方が修業していて【3号認定】の子どもが対象。
利用料金は、市町村によって異なりますが、保育所と同様に保護者の収入に応じた保育料となります。
家庭的保育事業は、2015年に開始した、子ども・子育て支援新制度【地域型保育給付】の対象となっています。
保育ママになる資格
家庭的保育事業者は、基本的に保育士の資格が必要です。
保育士資格を持っていない場合には、市区町村が実施する研修を受講する必要があります。
保育ママになるためには、保育者自身に就学前の子供がいない事、看護介護を必要とする人がいないことが条件となっています。
例として、東京都江戸川区の保育ママの就業条件をご紹介します。
下記の全てに該当し、愛情深く保育ができる方が対象となります。
- 乳児を育てた経験のある方(または、保育士・教員・助産師・保健師・看護師の資格がある方)
- 健康な25歳~概ね60歳までの女性
- 日曜・祝日を除く、毎日午前7時半~18時までの保育が可能な方
- 保育室として6畳相当の部屋を確保できる方
- 就学前のお子さんがいない方
健康診断や施設調査の上で、区の研修を全て受講したのちに、保育ママとして認定可能かどうかが判断されます。
※参考 https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e048/kosodate/kosodate/hoiku/nitijou/mama/naritai.html
2022年2月時点の情報になりますので、最新の情報は、市区町村で確認をしてください。
家庭的保育事業(保育ママ)になるには
市区町村によって多少異なりますが、大まかに下記の手順で家庭的保育事業(保育ママ)を開始することができます。
保育ママの始め方
- 住んでいる市町村で家庭的保育事業(保育ママ)を実施しているかを確認する⇒実施していない市町村もあります。
- 家庭的保育事業(保育ママ)を現在募集しているかを確認する⇒募集していない場合もあります。
- 家庭的保育事業(保育ママ)の募集に応募する
- 市区町村の実施する研修・健康診断を受ける
- 保育を行う部屋の視察確認
- 市区町村により認定
- 市区町村より、保育を受けたい方が紹介される
- 利用者と面談をする
- 利用決定
保育ママは、定員は少ないですが、保育園と同等の機能を有します。
そのため、かなりしっかりとした手順があります。
待機児童のいない地域の場合、需要がないため、保育ママになることは難しい可能性があります。
待機児童が多い市区町村でも、地域によっては需要が無い場合もあります。
設備を整える
家庭的保育事業に自宅を利用する場合、子どもを安全に保育できるように設備を整える必要があります。
市区町村によっては整備費用を補助してくれるところもありますが、基本的には自腹で整備する必要があります。
家庭的保育事業(保育ママ)のやり方
家庭的保育事業(保育ママ)は基本的に、保育園での1日の過ごし方と同様になります。
子どもの年齢や体調などに合わせて、保育ママ自身で様々な保育を提供します。
家庭的保育事業(保育ママ)の一日の例
- 受け入れ
- 自由あそび
- おやつ
- 外遊び
- 昼食
- 午睡
- おやつ
- 自由あそび
- お迎え
延長保育
家庭的保育事業(保育ママ)は、基本的には延長保育にも対応しなければなりません。
家庭によって預ける時間がバラバラになりますが、全ての時間に保育を提供しなければいけないのです。
基本的に保育者は1人なので、常に1人で保育をする必要があります。
補助者がいない場合、保育ママの就業時間が長くなってしまうこともあります。
延長料金は支払われますが、わずかです。
家庭的保育事業(保育ママ)は休めない?
家庭的保育事業(保育ママ)は気軽に休めないイメージがあるかもしれませんが、そうとも限らないのです。
東京都北区の家庭福祉員(保育ママ・家庭的保育事業)の休暇を例にご紹介します。
- 土曜日・日曜日及び国民の祝日に関する法律に定める日
- 年末年始(12月29日~1月3日)
- 年次休暇(年20日)
- 慶弔休暇
- 夏季休暇(5日)
公立保育士と同様に、休暇がきちんと定められています。
年次休暇・夏季休暇も計画的に取得可能。
家庭的保育事業(保育ママ)には必ず、市区町村が定めた大腿保育施設が用意されています。
家庭的保育事業(保育ママ)が休みの際には、利用者(子ども)は代替保育施設(公立保育園など)で預かることになっているので、保育ママの急な疾病の場合なども、対応可能となっています。
ちなみに、代替保育施設になることで補助金をもらっているので、代替保育施設側も損をするわけではありません。
家庭的保育事業(保育ママ)の保育行事
家庭的保育事業(保育ママ)の行事などは、独自に行うこともあります。
一部の行事(運動会など)は、人数の兼ね合いで代替保育施設と合同で行う場合もあります。