子ども達って強くてかっこよくて、色んな技を繰り出す忍者が大好きです。
戦隊もので何となく知っている忍者という存在に、憧れの気持ちを持つ子ども達もいます。
素早く走ったり、いろんな技を出したりするために修行をしたりする様も子ども達にとってはワクワクさせる要因なのかもしれませんね。
そこで子どもがワクワクする忍者の絵本を紹介したいと思います。
主観で選択していますが、実際に保育の現場で子ども達に読み聞かせて反応が良かったものをピックアップしています。
ぜひ参考にされてみてください。
後半では、ごっこ遊びや発表会などで使える劇遊びについても触れますので最後まで読んでくださいね。
忍者の絵本・おすすめ
最初におすすめしたいのは『てのりにんじゃ』と言う絵本です。
男の子の家に小さな忍者が突然やってきます。そこから小さな忍者との生活が始まります。
忍者と仲良くなるために、にんじゃ団子を作ったり、にんじゃが好きな修行が出来るものを用意したりします。
修行の様子もとっても可愛くて一緒に修行したくなります。
てのりにんじゃも男の子も真剣なのに何故かクスッと笑える、そんな内容で、読んでいる大人が楽しくなっちゃうそんな1冊です。
読んだあとは我が家にも、てのりにんじゃが来て欲しいと思わせる、そんな絵本です。
忍者の絵本・人気
人気の絵本と言えば、『わんぱくだんシリーズ』です。
わんぱくだんシリーズにも忍者を題材にした絵本があります。
それが『わんぱくだんの にんじゃごっこ』です。
お馴染みの仲良し3人組のけん、ひろし、くみが家から持ち寄った物を使って忍者に変身して忍者ごっこをして遊びます。
いろいろと工夫しながら、仲良く遊ぶうちに不思議な世界に迷い込みます。
そこで拾った手紙には、閉じ込められたお姫様から助けて欲しいと書かれてありました。
規則的に落ちている石を辿ってお姫様が閉じ込められた城へ向かいます。
ところがその手紙は本物の忍者の罠だったのです。
追い詰められた3人は、用意したアイテムで難を逃れ城を脱出するというお話です。
しっかりとしたストーリーなのに、適度な長さの絵本なので、子ども達も集中して聞く事が出来る絵本です。
忍者の絵本・乳児
しっかりしたストーリーの絵本を紹介しましたが、次に0・1・2歳児向けの絵本を紹介したいと思います。
0・1・2歳児の絵本は、単純なストーリーで簡単に真似出来る言葉が使われている物を選ぶと良いでしょう。
そこで私が選んだ1冊は『ぱぴぷぺぽーず』です。
ぱぴぷぺぽーずの「ぱ」から始まり、オノマトペを使った絵本。
「ぱ」や「ぴ」などの言葉と一緒に手を広げたり、ほっぺをつついたり、子どもが大好きなおならの「ぷ~」など。
読むだけでなく、一緒に言葉を言ったり実際にやってみたりできる絵本です。
「もう1回!」と繰り返し読んでもらいたがる子が多い内容です。
読む時に、「ぱ」「ぴ」「ぷぅ~」などの音は声色を変えたり、表情を付けると子ども達の興味をぐっと引き付けることが出来ます。
忍者の絵本・幼児
3・4・5歳児向けの忍者の絵本は、『いかにんじゃ』です。
表紙のイカが忍者の覆面を被っている絵もインパクトあって、絵本を見せただけで笑いが起きる絵本です。
旅をしていたイカがある村に訪れ団子屋で休憩をしていました。
そんなイカに店員の女の子は「お茶のおかわり、イカが?」と声かけるなど、しょっぱなからダジャレが出てきます。
理解するには難しい部分もありますが、分からなくても言葉のリズムに子ども達は引き込まれます。
年齢があがるにつれて、ダジャレの意味が分かり、読んでいる途中で大爆笑。
生活の中で使ってみる姿も見られるようになります。
忍者ごっこの導入に使える絵本
忍者ごっこの導入に使える絵本は、『どんぐりにんじゃ』です。
しろいぬ城の殿様にひげねこ城の偵察を頼まれたどんぐりにんじゃが忍法を駆使して城へ忍び込みます。
どんぐり手裏剣を出したり、どんぐりコロコロの術を出したりと、ひげねこ侍を翻弄します。
子ども達が好きなどんぐりを題材にしているからか、子ども達の気持ちをぐぐっと引き付けます。
この絵本をもとに、子ども達と忍者ごっこを楽しむことができます。
- 早駆けの術と言って素早く歩く
- 手裏剣を投げてみる
- 葉隠れの術といいながら壁に張り付いてみる など
秋には実際にどんぐりを拾いに行って、どんぐりにんじゃごっこをして、「どんぐりコロコロの術」をするのも良いでしょう。
絵本には出てこないですが、「忍法すいとんの術!」といって、鼻を詰まんで寝転がってみたり、「忍法忍び足!」と言って、静かに移動してみるのも楽しいです。
他にも、運動遊びの中で、忍者座りをしてみたり、保育者が手裏剣を投げる真似をして、屈んだりジャンプしたりとたくさん工夫をして楽しめます。
忍者の絵本で劇あそびに使える物
発表会の劇遊びで使える絵本は、『にんにんにんじゃ』です。
皆の役に立ちたくて修行に励むにんにんにんじゃのにんじゃたろうが主役の絵本です。
日々、修行に励むのですが、どれもうまく行きません。
手裏剣を投げたら、的をはずれたり、すいとんの術をすれば、竹筒にカエルがのったり。
そんなある日、お兄ちゃんとはぐれて困っている猫を助けようと早走りの術で走るのですが、迷子になってしまいます。
猫のもとへ慌てて戻り分身の術で橋を作ります。吊り橋の術は成功しお兄ちゃん猫と会う事が出来る、というお話しです。
登場人物も多く、絵本の中では分身の術で32人になったりもします。
32人に増えて行く過程で、組体操のような事をしている場面もあるので、劇中でも使えるでしょう。
とっても可愛い忍者の修行を披露出来る事間違いなしです!
まとめ
どの絵本も、日々の保育のちょっとした隙間時間に最適な絵本だと思います。
そこから遊びを展開させやすいので、ごっこ遊びや劇遊びだけでなく、運動遊びやリズム遊びなどでも利用しやすいと思います。
私はよく、保育室の移動で「忍法 忍び足!」と言って静かに移動をしたり、座り方の練習で体育座り、お母さん座り、お父さん座りと共に忍者座りをして軽く運動をしたりしています。
導入で絵本を読むことで、より具体的に子ども達もイメージが出来るので、お試しください。