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年少さんになると、集団遊びやごっこ遊びを楽しめるようになってきます。
発表会やクリスマス会で「劇」をしたり、保育の中でも劇ごっこをしたりしますよね。
その場合、絵本を題材にすることが多いかと思います。
どんな絵本がいいのか、どんな話が「劇」にしやすいのかオススメの題材など紹介していきます。
年少で劇にしやすい絵本は、おおきなかぶや三びきのこぶたなどです。
年少さんの劇・劇ごっこにしやすい絵本やお話を知ることで、完成度も違ってきます。
何より子どもたちがイキイキ楽しんでくれるようになりますよ。
劇にしやすい絵本・年少
年少さんで劇にしやすい絵本をいくつか紹介します。
動物が出てくるお話しは、子どもたちも分かりやすく興味を持ちやすいので劇として取り組みやすいですのでオススメです。
- 3びきのこぶた
- おおかみと7ひきのこやぎ
- 三びきのやぎのがらがらどん
昔話は、何かに向かってみんなで頑張るといったストーリーが簡潔で分かりやすく、劇の構図としても組み立てやすいものが多いです。
- ももたろう
- おむすびころりん
- おおきなかぶ
昔ながらのお話しは起承転結がはっきりして分かりやすいので、子どもたちにも親しみやすく劇にしたときもまとまりがでます。
保育で劇ごっこを取り入れる際には、普段の保育の中で読み聞かせして子どもたちの反応のよい絵本を選びましょう。
発表会やクリスマス会で劇をする場合には、保護者世代にもなじみのある絵本を選ぶと喜ばれます。
絵本としてストーリーがよくても、劇にしやすいものとそうでないものがあるので、そのポイントは抑えておきたいですね。
劇になると配役や背景などの問題も出てきます。
年少さんの集中力や楽しめる力を存分に発揮する為には、セリフや場面展開を最小限にしてポンポンと話が進んでいくものがベストです。
劇にしやすい話・年少
劇にしやすい話のポイントを項目でまとめてみます。
このポイントがクリアできるお話しが、劇にしやすいお話しになります。
劇として発表する場合は練習から始めるよりも最初は劇遊びとして始めてみてください。
遊びから組み立てていくと、子どもも先生も楽しんで取り組むことができますよ。
ストーリー
- 起承転結がはっきりしている話
年少さんでもストーリーを理解できるものだと、「演じる」楽しさも味わうことができます。
- 結末がハッピーエンドや明るい話
最後の場面でみんなが笑顔になれるものを選んで、「楽しかった」「よかったね」というプラスの余韻を残したいですね。
構成
- 簡単なセリフやナレーションでトントンと進んでいく話
年少さんの集中力を考えると、劇自体が長丁場になってしまうのは避けたいですよね。
セリフが長かったり何個もあると、劇としても完成度が危ぶまれるところです。
その為、簡単セリフを割り振って、ナレーションを挟むことでテンポ良く進んでいくことを意識しましょう。
配役
- 登場人物やキャラクターが多く、配役がしやすい話
登場人物が少ないと、出番に偏りが出てしまうことも多く先生も頭を悩ませてしまうかと思います。
メインで出てくるキャラクターがお話し上では2~3人だったとしても、アレンジで人数を増やしても成り立つものだと尚いいですね。
見せ方
- 場面展開が少なくても成り立つ話
発表会などで劇をする際には、ステージに背景を準備する必要があります。
大がかりな物でないとステージ上で映えないので、大道具として時間をかけて作る場合がほとんどです。
場面展開が多いと、暗転や明転のタイミングを多く作って大道具の出し入れも必要です。
年少さんの集中力を考えていくと長尺になることは避けたいですよね。
そのため、場面展開も3つ程で成り立つようなものを選ぶか少ない場面展開にできるよう工夫していきましょう。
発表会や行事に向けていくと、切羽詰まったり余裕がなくなってしまう経験は私もあります。
出し物が劇だけじゃない場合はなおさらですよね。
劇遊びを上手に使って乗り越えていきましょうね。
クラスの雰囲気を活かして、オリジナルの劇を作るのもありです!
その場合は、劇の見せ方も子どもたちに合わせて考えていきましょう。
3歳児の劇遊び・おすすめ
劇として取り組むことがまだ難しい場合は、劇遊びとして始めていくのもオススメです。
劇遊びは年少さんらしさを育むのにとてもいい遊びです。
集団遊びやごっこ遊びを楽しめるようになる年少さんでは、劇遊びを保育に取り組んでいくと社会性を育んだり集団の心地よさも感じられるようになります。
劇遊びにオススメの絵本をご紹介します。
どうぞのいす
登場する動物も多いので、色々な動物になりきって何度も繰り返し遊べるお話しです。
オペレッタの楽譜・CDも販売されていますよ。
くれよんのくろくん
一場面の登場人物が多いので、ワイワイしている状態でもみんなでごっこ遊びの要領で楽しめます。
くれよんのくろくんは、オペレッタもあります。
歌や音楽に合わせて劇遊びを楽しむことができるので、是非取り入れてみてください。
はらぺこあおむし
子どもたちに大人気の絵本です。
CDや楽譜も販売されているので、劇遊びにしやすいです。
劇遊びをする場合には、グループ分けをして演じる側と見る側で交代して遊ぶこともできます。
その場合はあおむしからちょうちょになる過程は簡潔にして、ちょうちょになる登場シーンを子どもたちのオリジナルでやってみるのも盛り上がりますよ。
劇遊びをする場合は、背景や場面展開は完成度を求める必要がありません。
題材の幅も広がってくるので、自由に楽しんでみてくださいね。
3歳児の劇遊びの題材
劇遊びは、しっかりとした設定がなくても楽しむことができます。
私は、年少担任をしていたときに、子どもたちが大好きだった「ももたろう」の劇遊びを即興で始めて楽しんだことがあります。
子どもたちは「先生が何か始めたぞ・・・?」と最初は戸惑っていました(笑)
最終的に「オリジナルももたろう」の劇が完成しました。
このように、劇遊びは自由です。
題材も、子どもたちが好きなお話しであれば何でもOKです。
ストーリーや配役に関しても、状況に合わせて変えてしまって大丈夫です。
子どもたちと相談しながら決めていくのも、劇遊びの楽しみのひとつです。
劇として発表に繋げていきたい場合も、時間をかけていけばしっかり見せる劇として成り立たせることができます。
題材をしっかり選びたいということであれば、劇にしやすいお話のポイントを踏まえて選んでみてください。
あくまで「劇遊び」なので、子どもたちが好きな絵本やお話ということが大切です。
楽しむことを忘れないでくださいね。
年少の劇でおもしろいもの
少し変わりダネのおもしろい劇をしたいな、と思っている場合にオススメなのが「オリジナルストーリー」を入れることです。
完全オリジナルとなると難しくなってきます。
子どもたちの好きなお話に、そのクラスの個性を活かしたオリジナル要素を入れていきましょう。
先ほどの「オリジナルももたろう」も、まさにその要素が入っています。
ちょっと恥ずかしいのですが・・・「オリジナルももたろう」について、少しだけ紹介していきますね。
そもそも「オリジナルももたろう」は、最初劇遊びとして始めました。
繰り返し遊んでいると、子どもたちのお気に入りにの劇遊びになったので途中からシフトチェンジして、発表会用の劇に仕上げました。
どこにオリジナル要素を入れたのかというと、最後の鬼退治の場面です。
鬼を攻撃するときにみんなで鬼を囲んで「ぐるぐる~!!」といいながら回って、鬼の目を回して退治する構図にしました。
そのクラスはおっとりしている子が多く、比較的穏やかなクラスだったので、なるべく微笑ましい退治方法にしました。
輪になってぐるぐる回るのですが、桃太郎一行10人ほどが好き勝手に回ってしまうので、最初のうちは輪が崩れていました。
何回も繰り返して遊んでいるうちに協調性が育ってきて、キレイに輪になれるようになりました。
これぞ集団遊びで求める成長像ですよね。
目が回って倒れた鬼たちを桃太郎一行が介抱して、みんなで仲良くなるというエンディング。
誰に対しても優しい気持ちを持ってほしいなという担任(私)の思いを込めたエンディングです。
大まかなストーリーは変えずに少しだけオリジナル要素を入れたことで、子どもも保護者も担任である私もとても楽しめました。
他のクラスの先生からも大好評でしたよ。
このように、時と場合によっては「絵本」や「お話」の枠にとらわれずに考えてみても面白い劇が完成します。
頭を柔らかく使って考えてみてくださいね。
まとめ
年少さんで劇にしやすい絵本やお話は、子どもたちが好きなものであることが大前提です。
その中で、ストーリーが分かりやすく演じる側も見る側も劇の世界に入り込みやすい題材を選びましょう。
いい題材が見つかっても、いきなり劇として始めることが難しい場合は遊びの中で劇ごっこから始めるのもありです。
年少さんならではの好奇心や友だちとの関わりを活かしながら、劇を作り上げていきましょう!