PR
幼稚園や保育園では毎月いろいろな製作物を作成しますよね。
これが毎年ともなると、なかなかネタが思い浮かばず尽きてくるもの…。
私が保育士をしている時も、毎月の製作を考えるのには苦労していました。
製作では、そのクラスの子どもたちの成長段階と手先の機能のレベルなどに合わせたものを考案しなければなりません。
難しすぎてもダメ、簡単すぎてもダメなんですよね。
子どもたち個人のレベルもありますので、指導方法も悩むところ。
この記事ではそんな保育士の方々に向けて、製作の案をいくつかご紹介します!
今回は年長(5歳児)にぴったりの6月の製作についてです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
6月の製作・5歳児
6月は梅雨の季節ですから、傘やカエル、あじさいなど雨に関係する製作をすることが多いと思います。
行事としては6月10日に『時の記念日』があります。
そんな季節と行事を考慮した製作物を一つずつご紹介していきましょう!
6月の製作・5歳児【時計】
『時の記念日』とは、時刻を初めて知らせたという言い伝えに基づく記念日と言われています。
子どもたちには、『日本で時計と呼ばれるものができて初めて、人々に「今は○○時だよ」と知らせることができた日だよ!初めての時計は水を使った時計なんだって!」なんて説明をすると伝わりやすいですね。
時の記念日の製作をするにあたって、子どもたちには時間を守って行動する大切さや時間の概念をしっかりと伝えたいものです。
『とけいのうた』という歌もありますので、そちらも一緒に取り入れてみて下さいね。
それでは、ここからは本題の製作の紹介に移りましょう。
ティッシュケースで作る!『大きなのっぽ?の古時計』
月の歌などで『大きな古時計』を歌ったりすると更に想像が膨らみやすいですね♪
【用意するもの】
- ティッシュケース
各家庭から一つ持ってきてもらいましょう。
製作をする予定の日の2週間前くらいから回収を始めると安心ですね♪
ビニールは取っておいてもらいましょう。 - 色画用紙
あらかじめ子どもたちに好きな色の画用紙を選んでもらい、ティッシュケースを巻いて覆えるサイズに切っておきましょう。 - 毛糸
振り子の紐になります。様々な色の毛糸を切っておいて子どもに選んでもらいます。 - カラーの紙粘土
振り子の重りになります。
白の紙粘土に絵の具を練り込んでも良いです。 - セロテープ
- カラーの厚紙画用紙
こちらにはあらかじめ文字盤の土台となる丸を線で書いておきましょう。
丸の中央に、千枚通しで穴を開けておくと長針短針をつける時に手間取りません。 - モール
短針と長針を作る時に使用します。
いろいろな色のモールを用意して、子どもたちが自分で選び個性ある作品となるようにしてあげてくださいね。 - のり
子どもたちが普段使っているものでOK - 油性ペン
時計の文字盤を書く時に使用します。
装飾にも使いますので、いろいろな色を用意しておくといいですね。 - 文字盤用の丸シール
100均などにある大きめの丸シールを1人12個(数字の数分)用意しましょう。 - シール(装飾用)
様々な種類のシールを用意して、子どもたちが好きなように装飾できるように配慮してくださいね。
【作り方】
①ティッシュケースの上側にカッターで十字の切り込みを入れる(保育士がやります)
②紙粘土を丸めながら、毛糸の先端につける(こちらが振り子です)
③箱の切り込みに毛糸を差し込み、テープで止める
④ ティッシュケースを好きな色の色画用紙で巻く
これで時計の土台は完成です!
次に文字盤を作成します。
⑤文字盤の土台の丸を描いた厚紙画用紙をはさみで切る(厚紙は硬いので、注意して見守ってくださいね)
⑥丸シール一つずつに1〜12までの数字を油性ペンで書き入れ、文字盤の土台の表面に順番に貼りつける
⑦文字盤の中央の穴に、モール(長身と短針)を差し込み、裏側で折り曲げる(針をクルクル回して遊べるように、テープで止めるなどはしないでください)
⑧時計の土台と文字盤をくっつける
振り子が見えなくならないように気をつけて、のりで貼り付けます
⑨箱にシールやペンで装飾をして完成!
完成した時計を使用して、「おやつの3時はどーこだ?」など簡単な遊びを取り入れ、長針と短針を自分で動かして考えてみるのも良いですよ!
6月の製作・5歳児【傘】
続いては傘の製作のご紹介!
にじみ絵を楽しむ『オリジナル傘』
【用意するもの】
- 白画用紙(傘の形を描いておく)
- 水性マーカー
- はさみ
- 粘土板
- 霧吹きやスプレーボトル(水)
- 傘の持ち手部分
色画用紙で何種類か切って用意しましょう
【作り方】
①はさみで傘の形に切り抜く
②白画用紙に水性マーカーで好きな模様を描く
③白画用紙を粘土版に乗せ、霧吹きで水をかけて乾かす
④傘の持ち手をつけて完成
こちらの製作のねらいはにじみ絵を楽しむこと!
自分の描いた線が滲んでいく不思議な様子をゆっくりと楽しませてあげてくださいね。
6月の製作【カエル】5歳児
梅雨になると元気に姿を現すカエルさん。
私が働いていた幼稚園には池があって、そこによく現れては子どもたちが興奮していたことを思い出します。
紙コップで作る!『ぴょんぴょんかえる』
【用意するもの】
- 紙コップ2個
- 色画用紙で作ったカエルの手足
- かえるの顔の形を描いた色画用紙
- 輪ゴム
- はさみ
- クレヨン
【作り方】
①紙コップの飲み口のところに4箇所等間隔で切れ目を入れる
②輪ゴムをねじって切り口にひっかける(輪ゴムが十字になるように)
③かえるの顔を切り抜き、顔を描く。
④輪ゴムがついている方の紙コップに、顔と手足を貼って完成
【遊び方】
輪ゴムがついた紙コップを、何もついていない紙コップに被せ、下に引っ張って放すとカエルが跳びます。
6月の製作【かたつむり】5歳児
かたつむりは折り紙をご紹介します♪
【折り紙】
年長さんならこのくらいの折り方であれば簡単に折ることができるでしょう。
しっかりと説明の仕方をまとめて、子どもたちにどうしたら伝えやすいか研究してから指導してくださいね!
6月の製作【あじさい】5歳児
あじさいも折り紙での製作をご紹介します。
製作帳に貼って、周りにかたつむりや雨、傘を指している自分などを描くと素敵ですね!
5歳児の製作で遊べるもの・6月
梅雨の時期ともなると、雨が降っていて外で遊ぶことができない日が増えますよね。
そんな日でも子どもたちが退屈にならないように、作って遊べる製作をして楽しみましょう!
紙飛行機
折り紙で簡単に作って遊べるものと言えば紙飛行機ですよね。
全員で折った後、室内にスタート線を引いて子どもたちに立ってもらいそこから紙飛行機を飛ばしてみましょう!
誰が一番遠くに飛ばせるか競争ができて大盛り上がり間違いなし!
ぶんぶんごま
こちらもとっても楽しいおもちゃになります!
キリで穴を開けるところは保育士がやるようにして、安全に製作を行いましょう。
5歳児の6月の製作指導案
6月の製作遊びの指導案を作る際のポイントもご紹介しますね。
【ねらい】
- 手先の機能を伸ばす
- さまざまな素材に触れながら、製作活動をを楽しむ
- 季節の移り変わりに気付き、行事への理解を深める
年長さんでは、少し難しい製作にも挑戦して、手先の機能を伸ばしていきましょう!
説明も長くなりますので話を聴く力も同時に育てていけるといいですね。
【環境構成】
子どもたちの座る位置やテーブルの位置、使う道具などをしっかりと考えておきましょう。
個々の手先の機能のレベルや、理解力なども考慮して座席は決めてくださいね。
少人数ずつ行うのか、クラス全員一斉に行うのか、保育士はどの位置に立って説明を行うのかなども決めましょう。
使う道具は不足がないように、少し多めに用意しておくと安心です。
製作の見本を用意しておくと、完成のイメージが立てやすくなりますのでそちらも忘れずに!
まとめ
今回は5歳児向けの6月の製作をいくつかご紹介しました!
梅雨の時期でなかなか園庭で遊べず悲しい思いをしている子どもたちに、楽しい製作をたくさん教えてあげてください。