ドリッピングは、吹き絵・吹き流しとも呼ばれます。
画用紙に絵の具を垂らしたり、ストローで吹いたりすることで、偶発的にできる模様を楽しむ表現技法です。
幼児さんの中には「スプラトゥーンみたい」と表現するこもいますよ。
ドリッピングは普段やりなれないので、保育士の私からするとちょっと難しい印象があります。
ねらいや作品例・方法やコツをご紹介します。
ドリッピングの保育でのねらい
ドリッピングの保育でのねらいをご紹介します。
- ドリッピングを体験することで、形や色のバリエーション(混色による)を楽しみ、感受性を高める。
- ドリッピングを通して、水彩絵の具や画用紙などの造形素材に慣れ親しみ、性質を知る。
- ドリッピングによって生まれる偶然性や即興性を味わい、表現する基本的姿勢や感受性を培う。
- ドリッピングで作った作品を見て、何に見えるか想像することを楽しむ。
ドリッピングの保育での作品
ドリッピングを使った、保育園での作品例をご紹介します。
髪の毛
ドリッピングで髪の毛を表現します。
個性豊かで楽しい作品ができますよ!
今月のテーマemotionを吹き絵で表現
年長COSMOSクラスのアート#preschool #artbykids #kidsart #emotion #havefun #アート #幼児英語 #英語保育 #kyoto #年長児 #ストロー #聖母 #ますます楽しい pic.twitter.com/bQFCWnq33j— 聖母インターナショナルプリスクール (@ppiWrHsk9kMigq8) February 24, 2023
花火
黒や紺の画用紙に色々な色の絵の具を垂らしてから、ストローで吹き流して作ります。
色の組み合わせや順番を工夫すると、さまざまな表現ができます。
今日も家でゆっくり過ごしました。今日の絵の具あそびはドリッピング(吹き流し)を用いて『花火』を描きました🎆#4歳児 #artwork#花火 #花火大会 #夏の思い出 pic.twitter.com/4lDqx5GBA0
— あめりけーぬꪔ̤̮🌙 ✴︎* (@_miho_i_) August 1, 2021
アクリル絵の具のドリッピング
カレンダーの裏紙にアクリル絵の具を垂らしてから、ストローで吹き流して作ります。
水彩絵の具よりも濃く、凹凸も出るので、より激しい感じになります。
作品展に良いでしょう。
アクリル絵の具でドリッピングやってみた。蜻蛉や竹、鳥など色んなものが連想できて、賑やかで楽しい。
一枚、わかめの集いみたいなのができて、乾いてどうなるかわくわくです。詩集に登場させたいなぁ……どれにしよう。 pic.twitter.com/qQoGoL0C8J— 織月なでこ (@Zzz4sheep) September 18, 2018
ドリッピングの方法
ドリッピングの方法をご紹介します。
- 新聞紙やシートなどを床に敷きます。
- 絵の具をパレットに出して、水で薄めます。
ポタポタと垂れるくらいの濃度が適切です。 - 筆に絵の具を含ませて、画用紙の上から垂らします。ペットボトルのフタに穴をあけて、容器から直接絵の具をまいても良いです。
- 絵の具が乾く前に、ストローで息を吹きかけたり、紙を傾けたりして、絵の具を移動させます。
このとき、息の強さや方向を変えると、表現に変化がつきます。 - 一色だけでも楽しめますが、別の色の絵の具を重ねたり混ぜたりすると、色彩豊かな作品になります。
ドリッピング。
雪や森や海のイメージを持ちながらも、自由に水に流れていく絵の具を見ていると癒されます。 pic.twitter.com/9AGGkM4c3Y— Rookie (@kainehenalu) July 12, 2020
ドリッピングのコツ
ドリッピングのコツをご紹介します。
汚れる想定で準備
ドリッピングは、周囲を汚してしまう可能性が高いです。
新聞紙やシートなどを床や壁に敷いて、汚れ対策をしっかりと行いましょう。
また、汚れてもいい服やスモックを着せます。
上履きも要注意なので、裸足が安心です。
汚れてもすぐに洗い流せる様、夏の時期にシャワーの前の時間に行うのがベストでしょう。
絵の具の濃さに注意
ドリッピングは、絵の具がポタポタと垂れるくらいの濃度が適切です。
絵の具が少なすぎると垂れないし、多すぎると画用紙が破れることがあります。
水分が多すぎると色が薄くなります。
年齢に合った手法を選ぶ
ドリッピングは、筆で垂らす方法と容器からまく方法があります。
筆で垂らす場合は、筆の持ち手の部分をトントンと軽くたたきます。
容器からまく場合は、ペットボトルのフタに穴をあけて使います。
どちらも大きく振り上げたりしないように注意しましょう。
霧吹きで吹きつけるのも良いです。
霧吹きであれば1~2歳児クラスでも、1対1で見守ることで可能です。
ドリッピングは、ストローで吹き流すこともできます。(吹き絵)
ストローで吹き流す場合は、細いストローを使うと酸欠になりにくいです。
息の強さや方向を変えると、表現に変化がつきますよ。
こんばんは!きらきら保育園の遠藤です☆梅雨入りしてジメジメの日が多くなりましたね。傘の製作でドリッピングに挑戦!!やっぱり吹くのが難しそうだったなぁ~( ノД`) 意外にストローで吹くのって、子ども達には難しいんですよ! pic.twitter.com/uGoHpuZ8LV
— ひだまり介護 (@L3l7QEorzgBjnqb) June 28, 2021
複数の色を用意する
ドリッピングは、一色だけでも楽しめますが、別の色を重ねたり混ぜたりすると、色彩豊かな作品になります。
色の組み合わせや順番を工夫してみましょう。
自由なイメージを楽しむ
ドリッピングは、偶然性や即興性を味わうことができます。
子どもたちが自由に表現できるように見守りましょう。
作品が完成したら、何に見えるかを発表し合うことで、想像力やコミュニケーション力を育むこともできます。
4歳、吹き絵
吹き絵をさせてみたいと思い、物足りなくて実を足し、ストーリーを考えてもらいました。いや〜難しい。話を聞いてる子はうまく物語作れたけど分かってない子が😵話を聞きながらだと理解できるんだけど。絵を描かせるのって本当コツがいるよね… pic.twitter.com/WF4BJ7I6Kz— ほいくし (@tyd_t) May 14, 2018