暑い夏におすすめの手作りの染め紙。
染め紙は、綺麗な模様がさわやかな感じから、夏の製作におすすめです。
この記事では、保育園や幼稚園の保育で楽しめる染め紙について解説していきます。
ぜひ、子どもたちと一緒に染め紙をやってみてくださいね。
染め紙の折り方・保育
染め紙の折り方は、『じゃばら折り』が均一に綺麗に染まります。
しかし、じゃばら折りでなくても、『角があればOK』です
例えば、『半分に折る』
ただ半分に折っていくだけなのですが、子どもたちと行う際には、「何回半分に折る?」と相談しながらすすめるのもおもしろいですよ。
ちなみに、染め紙の用紙でおすすめは2種類あります。
- 障子紙
- 習字用半紙
どちらも扱いやすい紙ですが、紙の丈夫さを重視する場合は障子紙です。
綺麗にたくさん作りたい場合には、習字用半紙がおすすめです。
子どもたちが扱うとなれば、どちらかというと習字用半紙のほうが、手軽に扱うことができますね。
紙を使うということで、注意するポイントがひとつ。
画用紙や折り紙も同じですが、紙を扱う際には、紙で指を切ったりしないように注意が必要です。
染め紙の折り方・簡単
簡単な折り方は、紙をくしゃくしゃにまとめる。
これでOKです。
2・3歳児ですと、折ることがむずかしい場合も考えられます。
ただくしゃくしゃにした紙を、絵の具にちょんちょん・・・っとつけるだけでも、紙は染まりますので、小さい子には、紙をくしゃくしゃにするだけで出来ますよ。
紙をくしゃくしゃにしたら、3か所くらいを絵の具に浸してください。
開いて、乾かしたら、完成です。
このやり方だと、小さい子にも折り染めをすることができますし、子どもたちもいつもと違う特別な体験にワクワクすること間違いなしです。
ただし、小さい子にさせるには、いたるところが汚れる心配も・・・・。
机の上で行う際には、新聞紙を敷き、そのうえで行うようにしたり、バットのようなものの中で染めたりするとよいでしょう。
また、服も汚れる可能性があります。
絵の具を使用する製作のときには、事前に日にちをお知らせし、汚れても大丈夫な服装での登園を保護者にお願いするとよいでしょう。
私の園ではキッズブランドの服が大好きなご家庭があり、『汚れてもいい服装で』とお知らせしていましたが、やはりブランド服。
さすがに絵の具の活動は躊躇してしまい、ブランド服は着替えて製作をしました。
思い切ったダイナミックな製作の日には、事前に保護者に内容を知らせ、服装をあらためてお知らせしておきましょう。
染め紙のやり方
染め紙のやり方を解説します。
①容器に絵の具を用意する
何種類か用意しておき、子どもたちが自分で選んで絵の具をつけることができると良いでしょう
②紙が折れたら、角をちょんちょんと絵の具に浸していきます
絵の具の濃度に注意して、しっかりと染みているか確認しましょう
③全ての角を染めたら、広げて乾燥させます
④完全に水分が乾いたら、折り染めの完成です
染めるための絵の具は何でもOKですが、種類別に解説します。
折り染めに最適な絵の具は、不透明水彩絵の具です。
- 不透明水彩絵の具:一般的な水彩絵の具で、保育園・幼稚園・小学校でおもに使用されている絵の具です。
- ポスターカラー:発色がよい水彩絵の具です。
ポスターカラーは発色が良く、原色で使用するにはおすすめです。
しかし混色しすぎると鮮やかな色ではなくなってしまいます。
- アクリル絵の具
水彩絵の具の場合、乾いても水にぬらすことでインクが溶けますが、アクリル絵の具は一度繊維に染み込んだら、もう一度水につけても溶けたりにじんだりしません。
次に、絵の具の溶かし方です。
絵の具は、水と混ぜますが、水分が多すぎると、せっかく折り目をつけたのに、にじみすぎて模様がわからない・・・なんてこともあります。
そのため、対応策としては、絵の具をいれる容器は、浅く広い容器にすると良いです。
子どもたちが絵の具をつけやすく、容器をひっくり返すこともなく、つけすぎ防止にもなります。
折り染め保育のねらい
折り染め保育のねらいは以下の通りです。
- 色彩感覚を豊かに育み、染めることを楽しむ
- 自由に染めることで、表現の楽しさを感じる
自分の好きな折り方、好きな色で思うままに染めることのできる折り染めは、子どもたちにとって楽しい製作となるでしょう。
また、ただ絵の具を使うだけでなく、にじませることで綺麗な模様な色合いがうまれ、子どもたちの色彩感覚を育む活動となります。
折り染めでできあがった紙は製作に使用できますが、特におすすめがうちわです。
うちわにすることで、綺麗な模様のままで形に残ります。
私の大失敗エピソードですが、たなばた製作で『ちょうちん』を作りました。
子どもたちと折り染めをした紙でちょうちんを製作したのですが、絵の具がシャバシャバで、染めたけど、うっすら水色・うっすらピンク。
そして、ちょうちんは紙を切って作るため、うっすら色の紙を切ったことで模様も分かれてしまい、残念な結果に。
たなばた製作でも折り染めは活躍しますが、ちょうちんを製作する場合には、紙を切ったあとのことも予想しましょう。
まとめ
この記事では、折り染めについて解説してきました。
折り染めは、普段の製作とは違い、一工夫のある製作で、子どもたちもわくわくすることでしょう。
折り染めをマスターすることで、後々はタイダイ染めにつなげていくなど、色を染めるあそびはその後の活動に広げていくことができます。
また、染める液体も、この記事では絵の具で解説してきましたが、あさがおの花から作った水を利用して行うこともできます。
夏にぴったりの折り染め、ぜひすてきな作品を作ってみてくださいね。