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保育日誌を書くことで、保育の質の向上や子どもたちの成長の把握に役立ちます。
保育日誌を書く際には、言葉遣いに注意したり、具体的に書いたりすることが大切です。
また、ねらいや子どもの姿、エピソード、評価や反省などを記入することが望ましいです。
0~5歳児の年齢別に保育日誌の書き方や例文をご紹介します。
保育日誌の書き方
保育日誌の書き方をご紹介します。
保育日誌とは、保育士がその日の保育や子どもたちの様子を記録するものです。
保育の質の向上や反省・評価のために重要な役割を果たしています。
保育日誌の書き方は園によって異なりますが、基本的には以下の項目を記入します。
- 日付、天気
- 行事
- 出席数、欠席数とその理由
- 子どもの健康状態
- 今日のねらいと活動内容
- 子どもの様子
- 反省と考察
- 保護者への連絡事項
保育日誌を書くときには、以下の点に注意しましょう。
- 子どものあるがままの姿を、保育者の対応やそのときの思いも含めて、具体的に記録する
- 時間の経過と共に活動を羅列するだけの記録にならないように
- 子どもの表情・言動から内面の変化をとらえる
- 個の変化と集団としての変化の両面から記録する
- 今日の保育を明日の保育に生かせるように書く
- 個人名の取り扱いに注意する(園によってルールが異なる)
- 高圧的・指導的な言葉遣いは控える(「~させる」「~してあげる」など)
- 言い回しのテンプレートを決めておく
例:「今日は◯◯の活動があった。子どもたちは初めは◯◯だったが、保育士が◯◯の援助をすることで◯◯できるようになった。」 - 忘れないようにメモを取る(簡単な言葉で良い)
- 先輩の日誌を参考にする(園独自の書き方や表現方法を学ぶ)
保育日誌の書き方例文
保育日誌の例文をご紹介します。
0歳児
- ねらい:
一人ひとりが身近な玩具や遊具を使った遊びを楽しむ
- 活動内容:
音楽に合わせて身体を揺らしたり、音が鳴る玩具やボールなどを触って自由に遊んだ。
- 子どもの様子:
音楽が流れると笑顔で反応したり、手拍子をしたりしていた。
音が鳴る玩具は興味深く見つめたり、口に入れたりしていた。
ボールはころがすことができずに苦戦していたが、保育者が手伝ってくれると喜んでいた。
- 反省と考察:
音楽や玩具に対する反応が豊かで、感覚的な遊びを楽しんでいた。
ボールはまだ自分でころがすことが難しいようだったが、挑戦する姿勢が見られた。
次回はボール以外にもころがすことができる物を用意してみたい。
1歳児
- ねらい:
自分で食べようという気持ちを育む
- 活動内容:
スプーンやフォークを使って自分で食べる練習をした。
- 子どもの様子:
スプーンやフォークを持つことはできたが、食べ物をすくったり口に運んだりするのは難しそうだった。
こぼしてしまってもめげずにチャレンジしていたが、なかなか上手く食べられずに保育者に食べさせてもらおうとする子もいた。
- 反省と考察:
自分で食べる意欲を持っていたが、まだ器用さに欠けるようだった。
保育者が手伝いながら励ます言葉をかけることで少しずつ自分で食べることに慣れていくようにしたい。
2歳児
- ねらい:
友だちと一緒に遊ぶ楽しさを感じる
- 活動内容:
ブロックや積み木を使って友だちと協力して作品を作った。
- 子どもの様子:
最初は一人で遊んでいたが、徐々に友だちと声をかけ合ったり、作品を見せ合ったりするようになった。
ブロックや積み木の色や形を言いながら選んだり、高く積み上げたりしていた。
完成した作品に自信を持って保育者に見せてくれた。
- 反省と考察:
友だちとの関わりが増えてきて、コミュニケーションの幅が広がってきた。
ブロックや積み木を使って創造力や集中力も発揮できた。
次回はもっと複雑な作品に挑戦してみたいと思わせるような工夫をしてみたい。
保育日誌(0歳児)例文
0歳児クラスの保育日誌の例文をご紹介します。
0歳児クラスの保育日誌は、個々の子どもの成長や発達、健康状態などを中心に記録します。
また、保育者とのふれあいや遊びを通して感じたことや反省点なども記入します。
【例文】
ねらい:
保育者とのふれあいを通して情緒の安定を図る
活動内容:
保育者と一緒に絵本を読んだり、抱っこしたり、マッサージをしたりした。
子どもの様子:
絵本を読んでくれる保育者の声に耳を傾けたり、指差しをしたりしていた。
抱っこされると安心した様子で甘えたり、眠ったりしていた。
マッサージでは、気持ちよさそうに目を閉じたり、足をバタバタさせたりしていた。
保育者の援助・配慮:
子どもたちが保育者とのふれあいを求めていることがわかった。
保育者は子どもたちの気持ちに寄り添って、優しい声や表情で接することで信頼関係を築いていくようにしたい。
マッサージは身体の発達や免疫力の向上にも効果的なので、定期的に行っていきたい。
反省・感想:
0歳児にとって保育者とのふれあいは、情緒の安定や自己肯定感の形成に欠かせないものである。
子どもたちが保育者に心を開くことができるように、スキンシップやコミュニケーションを大切にしていきたい。
絵本は言葉や表現力の発達にも寄与するので、様々な種類や内容のものを読んであげたい。
保育日誌(1歳児)例文
1歳児クラスの保育日誌の例文をご紹介します。
1歳児クラスの保育日誌では、個々の成長や発達に合わせた援助が必要なことや、行動範囲が広がることなどを考慮して記入することが大切です。
活動や保育者の声かけに対する個人の動きや反応に着目して振り返りをしましょう。
【例文】
- 日付:2023年4月5日(水)
- 担当:山田
- 出席人数:10人(男5人、女5人)
- 欠席理由:風邪(男1人)、インフルエンザ(女1人)
- 健康状態:特に異常なし
- 保護者との連絡事項:なし
- ねらい:
・自分で食べようという気持ちを育み、食事のマナーを身につける。
・自分から遊びに誘ったり、友だちと協力したりすることで社会性を高める。
・絵本や歌などを通して言葉を増やし、表現力を豊かにする。 - 子どもの活動内容(様子):
・給食では、スプーンやフォークを使って自分で食べようとする姿が見られた。
好き嫌いが少なく、残さず食べる子が多かった。・遊びでは、積み木やボールなど好きな玩具を見つけて楽しそうに遊んでいた。
友だちと一緒に遊ぶ姿も多く見られた。
・絵本タイムでは、先生が読んでくれる絵本に興味を示し、ページをめくったり指さしたりしていた。
歌タイムでは、手遊びや体操に積極的に参加していた。 - 保育者の援助・配慮:
・給食では、自分で食べることをほめて励ましたり、食事のマナーを教えたりした。
食べる量やペースに合わせてサポートした。・遊びでは、子どもたちが安全に遊べるように環境を整えた。
友だちと仲良く遊ぶことや自分から誘うことを声かけして促した。・絵本タイムでは、子どもたちが興味を持つような絵本を選んだ。
絵本の内容に関連する言葉や質問を投げかけてコミュニケーションを図った。・歌タイムでは、子どもたちが好きな歌や手遊びを取り入れた。
歌詞や動作に合わせて言葉や身体を使って表現することを声かけして援助した。 - 反省と感想:
・給食では、自分で食べることに挑戦する子どもたちの姿が印象的だった。
食事のマナーも少しずつ身についてきていると感じた。
今後も自信を持って食べられるようにサポートしていきたい。・遊びでは、友だちと一緒に遊ぶことが増えてきていることが嬉しかった。
特に〇〇くんと△△ちゃんは仲良くなって積み木で遊んでいた。
自分から遊びに誘うことや協力することをもっと促していきたい。・絵本タイムでは、子どもたちが絵本に興味を持ってくれて良かった。
絵本の内容に関連する言葉や質問を投げかけることで、子どもたちの言葉や表現が増えてきていると感じた。
今後も絵本を通して言葉を増やしていきたい。・歌タイムでは、子どもたちが楽しそうに歌や手遊びに参加してくれた。
手遊びや体操を通して身体の発達やリズム感も高まっていると思った。
今後も歌や手遊びを取り入れて表現力を豊かにしていきたい。
保育日誌(2歳児)例文
2歳児クラスの保育日誌の例文をご紹介します。
2歳児クラスの保育日誌では、個々の成長や発達に合わせた援助が必要なことや、行動範囲が広がることなどを考慮して記入することが大切です。
活動や保育者の声かけに対する個人の動きや反応に着目して振り返りをしてみましょう。
【例文】
- 日付:2023年4月6日(木)
- 担当:佐藤
- 出席人数:12人(男6人、女6人)
- 欠席理由:インフルエンザ(男1人)、麻疹(女1人)
- 健康状態:特に異常なし
- 保護者との連絡事項:なし
- ねらい:
・絵本や種まきの活動を通して、自然や生き物に関心を持つ
・自分で種まきをすることで、手先の動きや集中力を高める
・仲間と協力して活動することで、社会性や協調性を高める
- 子どもの活動内容(様子):
今日は、絵本「おおきなかぶ」を読んでから、かぶの種を植える活動をしました。
子どもたちに絵本の内容やかぶの特徴を話しながら、種まきの手順を説明しました。
子どもたちは、自分で土を掘ったり、種をまいたり、水やりをしたりすることに興味を示しました。
- 保育者の援助・配慮:
「かぶはどんな味がするかな?」「かぶが大きくなるまでにはどれくらいかかると思う?」などと質問しながら、子どもたちの想像力や観察力を育てるように援助しました。
- 反省と感想:
子どもたちは絵本に夢中でした。
物語が進むにつれて「うんとこしょ、どっこいしょ」と一緒に声して盛り上がりました。種まきの活動では、子どもたちが自分で工夫して遊んだり、友だちと協力したりする姿が見られました。
〇〇くんは土を掘るのが苦手だったのですが、△△ちゃんが「こうやってみよう」と教えてあげたり、手伝ってあげたりしていました。
〇〇くんは「ありがとう」と言って笑顔で応えていました。今後は、かぶの成長を観察したり、収穫したりすることで、子どもたちが自然や生き物の不思議さや大切さを感じられるようにしたいと思います。
また、絵本や紙芝居などから物語や登場人物に感情移入することで想像力や感受性を高めたいです。
保育日誌(3歳児)例文
3歳児クラスの保育日誌の例文をご紹介します。
3歳児クラスの保育日誌では、自分でできることが増えたり、友だちとの関わりが深まったりすることを考慮して記入することが大切です。
活動や保育者の声かけに対する個人の動きや反応に着目して振り返りをしましょう。
【例文】
- 日付:2023年4月7日(金)
- 担当:鈴木
- 出席人数:15人(男8人、女7人)
- 欠席理由:風邪(男1人)、インフルエンザ(女1人)
- 健康状態:特に異常なし
- 保護者との連絡事項:なし
- ねらい:
・絵本や歌遊びの活動を通して、動物や自然に関心を持つ
・自分で手遊びや歌を楽しむことで、音感やリズム感を高める
・仲間と一緒に歌ったり遊んだりすることで、コミュニケーション能力や協調性を高める - 子どもの活動内容(様子):
絵本「ぞうさん」を読んでから、ぞうさんの歌を歌いました。
子どもたちとぞうの特徴を確認しながら、歌詞やリズムに合わせて手遊びをしました。
子どもたちは、自分で手を動かしたり、声を出したりすることに興味を示しました。
- 保育者の援助・配慮:
「ぞうさんの鼻はどんな感じかな?」「ぞうさんはどこに住んでいると思う?」などと質問しながら、子どもたちの想像力や表現力を育てるように援助しました。
- 反省と感想:
歌を聞いたことのある子も多いので、一緒に口ずさみながら絵本を楽しむ姿がありました。歌遊びの活動では、子どもたちが自分で手を動かしたり、声を出したりする姿が見られました。
〇〇くんは歌わずに友達の様子を見ていましたが、△△ちゃんが「一緒に歌おう」と誘っていました。
〇〇くんは笑顔でうなずいて歌い始めていました。今後は、絵本や歌遊びから動物や自然についてもっと知りたいと思えるように声かけを工夫したいです。
また、子どもたちが自分で考えたり表現したりする機会を増やしていきたです。
保育日誌(4歳児)例文
4歳児クラスの保育日誌の例文をご紹介します。
4歳児クラスの保育日誌では、自分でできることが増えたり、友だちとの関わりが深まったりすることを考慮して記入することが大切です。
活動や保育者の声かけに対する個人の動きや反応に着目して振り返りをしましょう。
【例文】
- 日付:2023年4月14日(木)
- 担当:佐藤
- 出席人数:20人(男10人、女10人)
- 欠席理由:インフルエンザ(男1人)、麻疹(女1人)
- 健康状態:特に異常なし
- 保護者との連絡事項:なし
- ねらい:
・大縄跳びの活動を通して、体力やリズム感を高める
・友達と一緒に跳ぶことで、自信や責任感を高める
・友達と声をかけ合ったり、励まし合ったりすることで、コミュニケーション能力や協調性を高める - 子どもの活動内容(様子):
大縄跳びに挑戦しました。
子どもたちに大縄跳びの約束やコツを話してから、順番に跳びました。
子どもたちは、1人で跳んだり、友達と一緒に跳んだりすることに興味を示しました。 - 保育者の援助・配慮:
「縄のタイミングに合わせて跳ぼう」「友達の声をよく聞こう」などと声を掛け、子どもたちの運動能力や協調性を育む援助をしました。 - 反省と感想:
子どもたちは大縄跳びに夢中でした。
初めて挑戦する子も多く、最初は緊張している様子でしたが、何度もチャレンジしているうちにだんだん上手になっていきました。今後は、目標を持って大縄跳びを跳べる回数を増やしていけるようにしたいです。
また、大繩とびを使ったわらべ歌遊びも楽しんでいきたいです。
保育日誌(5歳児)例文
5歳児クラスの保育日誌の例文をご紹介します。
5歳児クラスの保育日誌では、自分でできることが増えたり、友だちとの関わりが深まったりすることを考慮して記入することが大切です。
活動や保育者の声かけに対する個人の動きや反応に着目して振り返りをしてみましょう。
【例文】
- 日付:2023年4月21日(金)
- 担当:田中
- 出席人数:25人(男13人、女12人)
- 欠席理由:インフルエンザ(男1人)、麻疹(女1人)
- 健康状態:特に異常なし
- 保護者との連絡事項:なし
ねらい:
・手先の動きや創造力を高める
・感情表現や役割理解を高める
・コミュニケーション能力や協調性を高める
子どもの活動内容(様子):
紙皿と色紙を使って、自分の好きな動物のお面を作りました。
子どもたちに動物の特徴や生態を話しながら、お面の作り方を説明しました。
子どもたちは、自分で紙皿に穴をあけたり、色紙を切ったり、貼ったりすることに興味を示しました。
保育者の援助・配慮:
「どんな動物にしたいかな?」「動物の顔はどんな形かな?」などと質問しながら、子どもたちの創造力や表現力を育てるように援助しました。
- 反省と感想:
マスク作りを十分に楽しむことができました。
様々な動物のマスクが出来上がり、猫や犬、うさぎやくま、ライオンやキリンなど多種多様な顔ぶれが揃いました。
「 どんな工夫をしたの?」と尋ねると、〇〇くんは「鼻はこんな風に丸く切って貼ったよ。耳はこんな風に折って立てたよ」と答えて自慢げに見せてくれました。お面をかぶった表現遊びでは、自分で考えて表現する姿が見られました。
〇〇くんはライオンのお面をかぶって「がおー!」と大きな声で叫んだり、「おれは王さまだからみんな従え!」と言ったりしていました。
△△ちゃんはうさぎのお面をかぶって「ピョンピョン」と跳んだり、「にんじんが食べたいなあ」と言ったりしていました。今後は、簡単な劇遊びに発展させたいです。
子どもたちが自分で考えたり表現したりする機会を増やしていきたいと思います。
保育日誌(評価反省)例文
保育日誌の評価反省の例文をご紹介します。
0歳児クラスの評価反省の例文
子どもたちが安心して過ごせるように配慮しました。
人見知りから泣き出してしまう子もいましたが、抱っこしたり一緒に遊んだりすることで落ち着くことができました。
絵本読みや歌でも声のトーンに意識しました。
反省する点としては、子どもたち一人ひとりの特徴やニーズをもっと把握する必要があったことです。
一人ひとりの子どもをしっかり観察しながら声掛けをしていきたいと思います。
他の先生からもアドバイスをもらって、よりよい保育ができるように努めたいです。
1歳児クラスの評価反省の例文
子どもたちが自分でできることに挑戦する姿が見られました。
自分で靴を履いたり脱いだりする子や、自分でスプーンを使って食べる子がいました。
自分でできることに自信を持っている様子が伝わってきました。
そのような子どもたちをほめて励ましたり、苦手なことは一緒に練習したりしました。
反省する点としては、まだ上手く言葉で気持ちを伝えられない子が多く、泣いて訴える子や手が出てしまう子もいたことです。
子どものジェスチャーや一語文から要求を汲み取り、しっかりとコミュニケーションを取っていきたです。
また、言葉や表現が増えるように絵本や歌などを取り入れていきたいと思います。
保育日誌の評価や反省は、その日の保育がどのように進んだか、またはどのような点を見直すべきかを客観的に考えて書きます。
評価や反省を書くことで、自分の保育に対する課題や目標を明確にし、次の保育に活かすことができます。
評価や反省を書く際には、以下の点に注意しましょう。
- 事実に基づいて書く
- 感情的な表現や主観的な意見は避ける
- 具体的で分かりやすい言葉で書く
- 保育者自身の行動や配慮についても書く
- 改善点や目標を明確に書く
保育日誌のねらい例文
保育日誌のねらいは、その日の保育にどのような目的や意図をもって行うかを記述します。
保育日誌のねらいは、子どもたちの発達段階や興味・関心、環境などを考慮して設定します。
保育日誌のねらいを書くことで、保育者自身が保育の内容や効果を振り返り、次の保育に活かすことができます。
0歳児クラス・ねらいの例文
- 保育者とのふれあいを通して安心して過ごす
- 好きな玩具や遊具を使った遊びを楽しむ
- 手遊びや歌遊びを通して保育者とコミュニケーションをとることを楽しむ
- 保育園の生活リズムに慣れる
1歳児クラス・ねらいの例文
- 自分でできたという達成感を味わう
- 友だちと一緒に遊ぶことを楽しむ
- 絵本や歌などを通して言葉が増え、表現力が豊かになる
- 食事や着替えなどの生活習慣を知る
2歳児クラス・ねらいの例文
- 自分から積極的に遊具や玩具に関わって遊ぼうとする
- 友だちと協力して遊んだり話し合ったりし、コミュニケーションを楽しむ
- 絵本や紙芝居などを通して、想像することを楽しむ
- 食事や着替えなどを自分で行おうとする
保育日誌のねらいを書く際には、以下の点に注意しましょう。
- 具体的で分かりやすい言葉で書く
- 子どもたちが体験する感情や思考なども考える
- 月案や週案に基づいてねらいを作成する
保育日誌のエピソード例文
保育日誌のエピソードの例文をご紹介します。
保育日誌のエピソードは、保育活動の中で印象に残った一場面について記録したものです。
保育士が感じたことや考えたこと、子どもの様子や心情などを詳細に書きます。
保育日誌のエピソードを書くことで、子どもへの理解が深まります。
また、日々の保育活動を振り返ったり、より良い保育につなげたりすることができます。
【0歳児クラス・エピソードの例文】
背景:
〇〇くんは生後8ヶ月で、母乳と離乳食を食べています。
離乳食はまだ初期段階で、お粥や野菜ペーストなど柔らかく煮たものしか食べられません。
母親からは「食べる量が少なくて心配」と相談されていました。
具体的なエピソード:
今日は昼食時に離乳食を食べさせました。メニューはお粥と人参ペーストでした。
〇〇くんは最初はスプーンで口に運んでもらっていましたが、途中から嫌がって口を閉じてしまいました。
私は「おいしいよ~」と声かけしながらスプーンを見せましたが、反応しませんでした。
そこで私はスプーンを〇〇くんに持たせてみました。
すると〇〇くんは興味深そうにスプーンを見つめてから口に入れました。
私は「すごいね! 一人で食べられるんだね!」とほめました。
その後も〇〇くんは自分でスプーンを使って離乳食を食べることができました。
考察:
〇〇くんは自分で食べることに興味や挑戦心があるようです。
自分でスプーンを持って口に運ぶことで、手や口の動きや感覚も発達していると思います。
今後は離乳食の種類や量を少しずつ増やしていきたいと思います。
また母親にもこのエピソードを伝えて、自宅でも自分で食べさせてみることを勧めたいと思います。
保育日誌のエピソードを書く際には、以下の3つの構成で記述することが多いです。
- 背景:
子どもの家庭環境や性格、最近の状況などを記します。 - 具体的なエピソード:
印象に残った場面を5W1H(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように)を意識して書きます。 - 考察:
エピソードにかいた場面を通して今後どうしていきたいのかや、子どもにどのような思いがあるのかなどを書きます。
保育日誌の子どもの姿
保育日誌の子どもの姿の書き方についてご紹介します。
保育日誌の子どもの姿とは、その日の保育活動の中で印象に残った子どもたちの様子や表情、言動などを記録したものです。
保育日誌の子どもの姿を書くことで、子どもたちの発達や成長、個性や感情などを理解することができます。
【0歳児クラス・子どもの姿の例文】
今日は〇〇くんが初めてハイハイをしました。
午前中はまだ手足をバタバタさせているだけだったのですが、午後からは自分から前に進もうとする姿が見られました。
最初は少ししか進めませんでしたが、何度も挑戦しているうちにだんだん距離が伸びていきました。
「すごいね! 〇〇くん、ハイハイできるようになったね!」とほめると、〇〇くんはニコニコ笑っていました。
保育日誌の子どもの姿を書く際には、以下の点に注意しましょう。
- 客観的に具体的に書く
- 感情的な表現や主観的な意見は避ける
- 5W1H(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように)を意識して書く
- 状況や背景が分かるように詳細に書く
- 子どもたちが体験する感情や思考なども考える
- 成長を感じたエピソードや子どもたちそれぞれの個性が表れた内容などを記入する
保育日誌の言葉遣い
保育日誌は、保育の記録として残すものであり、他の保育士や園長、保護者などが目にする可能性があります。
そのため、言葉遣いには注意が必要です。
保育日誌の言葉遣いで気を付けるポイントをご紹介します。
- 話し言葉やくだけた表現は避ける
- 子どもの主体性や自発性を尊重する
- 子どもに「~させる」「~してあげる」という高圧的・指導的な表現は使わない
- 「~するように声をかける」「~できるように促す」という援助的な表現を使う
- 客観的・具体的に書く
- 個人名の取り扱いに注意する
- 保育士同士や保護者に対する批判や悪口は書かない
まとめ
保育日誌は保育士の姿勢や考え方が反映されるものです。
子どもたちへの敬意や思いやりを持って、丁寧で分かりやすい保育日誌を書きましょう!