保育園でのお楽しみのひとう、誕生会。
年に1度の自分のお誕生日を保育園でもお祝いしてもらうって、嬉しいですよね。
また、お誕生月ではない子どもたちも、誕生会ってワクワクします。
誕生会は、主役はもちろんお誕生月の子どもたちですが、保育園の誕生会ではどのようなことに配慮するとよいのでしょうか。
この記事では年齢別に誕生会の配慮を解説していきます。
保育園の誕生会の配慮
保育園の誕生会は、家庭での誕生日のお祝いとは違って、特別なお祝いですので、保育園としても大切にしたい行事のひとつです。
さて、そんな誕生会ですが、どのようなところに配慮したらよいのでしょうか。
誕生日会のねらいのポイントは、
- 成長の期待やよろこびを感じる
- みんなからお祝いされることで、自分は愛されていることを感じ、他者への感謝の気持ちを感じる
- お友だちの誕生日をお祝いすることで、思いやりの気持ちを養う
です。
誕生日会でお祝いされることで、自分は大切にされている存在だと感じます。
自分自身が価値のある存在ということを強く感じ、自分を大切に思う自尊感情を育む良い機会となります。
しかし、中には人前にでることが苦手な子どもがいるかもしれません。
そのような場合は、無理に前に出ず、自分の安心できる場所や席で参加し、保育士がそばにいてフォローしてあげましょう。
『なんで前にでないの!誕生日だよ!ほら!』とならないよう、その子のタイミングで待ちましょうね。
無理強いは逆効果ですし、せっかくの誕生日会ですから、主役の子どもたちがハッピーな時間を過ごせるようにしましょう。
誕生日会の配慮・0歳児
0歳児は、誕生日会に参加するだけでOKです。
無理に参加せずとも、安心できる保育士のそばで過ごしましょう。
いつもと違う雰囲気や、大勢の前にでたことで、人見知りで泣いてしまう子もいるかもしれません。
雰囲気が大丈夫であれば、異年齢のお友だちと一緒に、保育士の出し物を見たり、楽しむこともできますね。
誕生日会の配慮・1歳児
1歳児は、誕生日月ではない子どもが、自分が誕生日会の主役でないことに納得いかずに泣いてしまう子がいるかもしれません。
また、ずっと座って参加するということがむずかしく、立ち歩いてしまう子が見られることもありますし、1人が立ち歩きだすと、次々につられて立ち歩きしまうことも・・・。
せっかくの誕生日会ですから、主役の子どもたちが楽しく幸せな気持ちでお祝いしてもらえるようにしましょう。
座って見ることがむずかしい場合には気分転換に一度退席するのもありです。
参加しないと・・・と思うよりも、誕生会の雰囲気を壊さないようにと考えましょう。
座っていることがむずかしいのは1歳児では当たり前です。
座っていられない子どもの気持ちも汲み取ってあげましょう。
誕生日会の配慮・2歳児
2歳児は、まわりの状況がよくわかっており、何でも見て覚える力が芽生えます。
年上のお友だちの行動を見て、かっこよく座ろう!とはりきる子もいれば、座ることに疲れてうずうずする子もいることでしょう。
2歳児も1歳児と同様、無理はしなくてOKです。
むずかしい子は途中で退席してもOK。
騒いでしまい、会の雰囲気をこわしてしまうよりも、無理に参加するのではなく、誕生会を楽しめるようになったときに参加できれば良いです。
誕生日会の配慮・3歳児
3歳児は、できれば最初から最後まで誕生会に参加しましょう。
座って見る、これができるようにしたいところです。
誕生会の雰囲気を楽しみ、誕生日月のお友だちのお祝いをしてあげ、自分の誕生日会にも期待するようになってきます。
静かに座って参加できるよう、どうしても騒いでしまったり落ち着かない子には、保育士がそばに行ったり、ひざの上に座らせて一緒に見るようにしましょう。
誕生日会の配慮・4歳児
誕生日会では静かに座って見る。
4歳児さんは、言われなくてもかっこよく座って見てほしいですよね。
お友だちのたんおじゅびをお祝いし、自分の誕生日にも期待感をもち、出し物も楽しんでみることができるでしょう。
もしルールやマナーを守れない子がいた場合には、子ども同士で注意し合う場面が見られるかもしれません。
『しずかにして』『座ってないとだめだよ』そんな子ども同士の声の掛け合いが聞こえるかもしれません。
子どもたちのやり取りは、ある程度は保育士は見守りつつも、あまりにもヒートアップしてしまう場合には、場の雰囲気をこわさないように保育士が仲介しましょう。
誕生日会は、主役は誕生日月の子どもたちです。
みんなで心からお祝いをして、最高にハッピーな時間にしましょう。
誕生日会の配慮・5歳児
5歳児は、自分の誕生日を言えるようになってほしいですね。
そこで、自分の誕生日が言えるように、意識づけしておくと良いでしょう。
誕生日会の中では、自分の誕生日を発表する場面があると、なお良しです。
しかし、中には自分の誕生日を覚えられない・知らない子もいるかもしれません。
その場合は、そばで保育士がおしえてあげましょう。
また、自分の誕生日を把握することで、誕生日月のお友だちではないお友だちも、『次の誕生日会は自分だ!』と意識することができるようになります。
自分の誕生日はいつなのか、次かなと考えるだけでワクワクします。
年長さんは、保育園での最後の誕生日会となります。
自分が主役・自分は特別な存在・保育園でこんなに大きくなったと、じーんと感じることができるように、心からお祝いしてあげましょう。
成長ってうれしいですよね。
『こんなに背がのびた!』『体重も増えた!』そんな気づきもあるかもしれません。
子どもの成長に、みんなで喜びましょう。
まとめ
この記事では、誕生日会の配慮について解説してきました。
保育園の誕生会は、とても大切な行事です。
自分は大切にされている存在なんだ・自分は価値があるんだ・みんなにお祝いしてもらえて幸せ!
誕生日会は、子どもの自尊心が高まり、自分に自信がもてるようになるきっかけです。
みんなにお祝いしてもらうって、照れますけど嬉しいことですよね。
お誕生日会はついついねらいに着目しがちですが、保育士の配慮も大切です。