女性は、結婚・妊娠・出産を機に仕事環境が変わる人が多いですよね。
出産しママになると、保育士にはいったん保育から離れる、もしくは産休・育休を取得し働き続ける、という選択肢があります。
保育士(フルタイム・正社員)と子育て・家庭・家事は両立できるのでしょうか?
両立のコツや、ママならパート保育士が良いのかについてご紹介します!
保育士(フルタイム・正社員)と子育て・家庭・家事は両立できる?
家事育児と保育士の仕事の両立と一口に言っても、様々な形があると思います。
子育てをしながら保育士の仕事をすることは、工夫次第ではもちろん実現可能です。
子育てや家庭・家事と、保育士の仕事の両立のポイントは、
- 自分の家庭環境に合った雇用形態を見極める
- ホワイトな保育園で働く
- 家電やサービス、人を頼る
ことです。
私の経験上、ママになると、保育士のフルタイム正職員は、想像以上にしんどいです。
保育士(フルタイム・正社員)と子育てや家庭・家事を両立するコツを詳しくご紹介します。
保育士(フルタイム・正社員)と子育て・家庭・家事との両立のコツ
保育士の仕事と、育児・家庭・家事とを両立するためのコツについて解説します。
子育てしやすい雇用形態を選ぶ
保育園で働く保育士の場合、正社員という雇用形態にこだわる必要はありません。
それぞれの家庭環境や自分の適性に合わせて、正社員(正職員)・パート・派遣などから雇用形態を選びましょう。
保育士は、パートや派遣として働いた後でも、家庭や子育てが落ち着いた際には正規職員に戻ることが可能です。
これが、保育士の強みでもあります。
ここ数年保育士の待遇改善が進んでいます。
正規職員に戻った際に、以前に比べて給与が上がる場合もあるでしょう。
また、正規職員であっても、短時間勤務制度(時短)を利用できることもあります。
最近では週休3日制を採用している保育園もあります。
正職員という働き方にこだわらずに、まずは自分に合った雇用形態を見つけましょう。
サービス残業や持ち帰りの仕事をしない
保育士の仕事は、就業時間内だけで終わらない仕事がたくさんあります。
残業も多いです。
また、製作物や行事の準備等で、持ち帰りの仕事もある場合もありますよね。
子育てをしながら、自宅でも保育士の仕事をしなければならない状況も、出てくるかもしれません。
自宅で、子育て・仕事・家事を全て行うことは辛いですね。
サービス残業や持ち帰りの仕事は、家事や子育てに使う時間を直接圧迫してしまいます。
しかも、給料に反映されません。
残業代として支払われるのであれば、その分のお金で家事の時短をする家電製品やサービスを利用することもできます。
しかし、給料が支払われないことで、保育園側もサービス残業や持ち帰りの仕事の抑制を使用という意識が薄れやすくなります。
保育士の仕事に、サービス残業や持ち帰りの仕事は付き物だと思うかもしれませんが、全ての保育園で発生しているわけではありません。
そのため、ブラックな保育園ではなく、ホワイトな保育園で働くことが大切です。
人間関係の良いホワイトな保育園で働く
保育士の仕事と、家庭・家事・子育てとの両立の一番のコツは、人間関係の良いホワイトな保育園で働くことかもしれません。
仕事に費やす時間は、家事や育児と比べて同じか、それ以上に長時間になることもあります。
仕事の時間が充実していなければ、家庭や子育てとの両立も難しくなります。
逆に、保育園の人間関係が良く、毎日楽しく働くことができていれば、家事や子育ての負担も感じにくくなるでしょう。
子育て・家事・仕事の優先順位を決める
いくつかの家事は後回しにすることも可能です。
後回しにしても結局はやらなくてはいけないという意見もありますが、回数を減らすことも可能です。
掃除を2日に1回にする、買い物は宅配にするなど、自分のできる範囲で優先順位を決めてこなしていきましょう。
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完璧を目指さない
優先順位を決めるということと共通していることでもありますが、完璧を目指さない、という考え方も大切です。
特に家事は、少しくらい手を抜いても、大きなトラブルが起こるわけではありません。
他のことで手一杯な時に全てを完璧にこなすというのは、どんな人であっても難しいです。
あえてやらないで様子を見たり、休む日を作ることも、長く安定して家庭を築くコツとなります。
家電を利用
家電製品や有料のサービスを利用することも、保育士の仕事と家庭・家事・子育てとの両立に有効です。
- 食器洗い乾燥機
- 洗濯乾燥機
- ロボット掃除機
- 自動調理鍋
家事代行サービスを利用
家事を代行してくれるサービスもあります。
掃除などを定期的に誰かに依頼することで、負担を軽減させ、保育士の仕事と家事の両立をするコツとなります。
食事・食材の宅配サービスを利用
食事はもちろん、調理に使う食材の宅配サービスを利用することもおすすめです。
- UberEats等の宅配
- 食事の配達
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【わんまいる】
- 食材の配達
料理の時間を短縮することで、負担を軽減させることが出来ます。
ネットショッピングを利用
エリアによってさまざまな生鮮食品を取り扱うネットショッピングが増えてきています。
サービスによっては送料分高くなることもありますが、買い物の時間や交通費を節約できると考えれば、さほど割高ではありません。
子育て支援サービスを利用
子育て支援サービスの中でも特におすすめなのが、ベビーシッターです。
数時間ベビーシッターを頼み、その間に家事を済ませる、という様な使い方も可能。
保育士は普段、子どもを預かる側ではありますが、預ける側になるのも悪くありません。
保育士の働き方の選択肢の一つとしてベビーシッターもありますので、実際に頼んで仕事内容を見てみる、というのもアリですね!
夫婦で分担
当たり前のことではありますが、家事や子育ては夫婦で分担をすると効率が上がります。
それぞれの働く時間をずらすことで、さらに効率よく分担することも可能です。
全てを一人でやろうと思わずに、パートナーに頼ることも大切です。
お互いに得意・不得意・やりたい・やりたくないなどあるでしょう。
話し合って協力し合うことがオススメです。
家族・親族に頼る
保育士の仕事と、家事や育児・家庭との両立のコツは、「家族・親族に頼る」ということ。
近所に住んでいたら、保育園への送迎や食事作りのサポートをお願いできる場合もあるでしょう。
遠くに住んでいる場合でも、アドバイスをもらったり、帰省した際には全てを任せてゆっくり休ませてもらうことも可能です。
金銭的なサポートをもらうことも、悪いことではありません。
時には子どもにも甘えたり頼ったりすることも良いでしょう。
保育士と育児との両立に適した働き方
最近では、国が保育士の職場・待遇改善を進めています。
少しずつ保育士と子育てが、両立しやすい環境が整ってきています。
私立保育園でも、産休・育休を認める保育園が多くなり、時短正社員・派遣保育士なども多くなってきています。
保育士ママの働き方として、保育士と子育ての両立に適した働き方を、ご紹介します。
公務員保育士
公務員保育士は、産休・育休の制度が整っています。
また、私立保育園に比べると保育士の人数も安定しています。
急な休みでも“お互い様”という、働きやすい環境が整っている保育園も多いようです。
希望すれば、時短勤務も選択できます。
ただし、公務員保育士になるためには高倍率の【公務員保育士試験】に合格しなくてはいけません。
難易度が高いですが、公務員保育士になると環境が整っている分、保育士と子育ての両立がしやすいです。
公務員試験は倍率が高いため、しっかりと試験勉強をしましょう。
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時短正社員
時短正社員という制度を設けている保育園があります。
フルタイムで働くより給与は少なくなってしまいますが、基本的には6時間という短い時間で勤務が可能。
また、正社員なので賞与や福利厚生を受けることも出来ます。
3歳に満たない子どもを育てる正社員の保育士であれば、利用出来ます。
しかし、同僚達が人手不足で残業等している中で、先に帰ることで罪悪感を抱く場合もあります。
また、行事の係分担や書類など、保育以外の仕事分担は、フルタイムと同じ仕事量の場合もあります。
時短勤務でも仕事が終わらなければ、持ち帰り仕事になる可能性もあります。
派遣保育士
派遣保育士は、働く時間や内容が契約によって決まっています。
そのため予定が立てやすく、保育士と子育てが両立しやすいです。
パート保育士より、給料も比較的多いです。
しかし、派遣保育士は1つの保育園に3年までの勤務と定められています。
3年ごとに勤務場所が変わってしまいます。
ベビーシッター
ベビーシッターは、保育士資格を生かして働くことが出来ます。
保育園のような雑務がないため、残業もありません。
自分の保育方法で、保育士の経験を生かすことができます。
ただ、マニュアルはあるものの、自分一人での仕事のため心細くなる場合もあります。
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パート保育士
パート保育士として、子育てと両立して働く方法もあります。
パート保育士については、のちほど詳しく解説しますね!
保育士と子育ての両立に適した働き方には、主に上記4つの働き方があります。
自分のライフスタイルに合った働き方を見つけましょう。
子育てしながら保育士はパートがおすすめ?
ママなら、パート保育士がおすすめなのでしょうか?
パート保育士についてご紹介します。
“保育士は保育のプロだから、子育ては楽。”
世間からはそう思われているかもしれません。
しかし、保育と子育ては別です。
保育士は、保育のプロですが、ママとしては新米。
知識があるがゆえ、自分自身の子どもの違和感を大きく考えてしまって、育児ノイローゼになってしまうママ保育士もいます。
働いていると、保育士の仕事で頭がいっぱいになってしまい、子育ての余裕が無くなってしまうこともあります。
そのため、給与は少なくなってしまいますが、柔軟に働けるパート保育士がママにはオススメです。
パート保育士のデメリットとメリットを紹介します。
パート保育士のデメリット
まずはパート保育士のデメリットです。
- 正社員に比べると収入が減る。
- 雑用や掃除などの業務も多いので、やりがいを感じない場合がある。
- 自分の保育や方針を、意見する機会が少ない。
- キャリアアップが難しい。
- 短時間勤務の場合、自分の子どもを認可保育園に預けることは難しい。
パート保育士のメリット
パート保育士のメリットをご紹介します。
- 短時間や、朝保育のみや夕保育のみなど、ライフスタイルに応じた働き方が出来る。
- 子どもの行事等があれば、休むこともでき融通が利きやすい。
- 残業が少ない。
- 時給での仕事なので、サービス残業がない。
- フリーとして働くことが多いため、お便りや行事の進行等の負担がかかる仕事をほとんど任されない。
- 持ち帰り仕事もほとんどない。
- ブランクがあったり、経験が少なくても採用されやすい。
パート保育士の仕事内容は、保育園によって様々です。
パート保育士でも、担任を任される保育園もあります。
パート保育士は疲れる、という方もいます。
しかし、正社員よりは仕事の負担が少ないです。
パート保育士は少ない負担で、保育士と子育てを両立することができるため、ママ保育士におすすめです!
まとめ
保育士は、残業も多く体力も非常に使う仕事です。
いくら子どもが好きでも、一日中子どもと接していたらしんどくなる日も多いです。
保育士不足の今、子育と両立を目指す保育士は、貴重な人材です。
しかし、無理は禁物。
子どもに慣れている保育士ママでも、子育てに疲れることはたくさんあります。
私も保育士として、30人の子どもの相手をしていたので、1人の世話くらい大丈夫!と思っていました。
しかし、自分の子どもとなると心配事はたくさん。
心配で疲れてしまうこともあります。
同じような経験がある保育士も、多いでしょう。
そのため、すぐにフルタイムや正社員で働くより、パート保育士としてゆっくり仕事に戻ってみてはどうでしょうか?
この記事を読んでくださった方が、無理なく保育士と子育ての両立をして、保育士も子育ても楽しんで過ごせることを願っています。