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小麦粉と風船で作れる「小麦粉風船」は、子どもたちに大人気のスクイーズのような感触が味わえます。
柔らかくて気持ちいい触り心地で、小さなお子さんでも安心して遊ぶことができます。
触り心地だけでなく、髪の毛や目を付けて人形を作ってみたり工作遊びとしてアレンジしながら楽しむこともできます。
小麦粉風船には、不思議な感触を通して五感や好奇心を刺激するねらいがあります。
柔らかく心地よい感触は、発達障害のお子さんのパニック対策としても使うことができます。
ここでは、小麦粉風船の作り方から保育への取り入れ方、ねらい、小麦粉風船人形の作り方まで紹介していきます。
さらに、お子さんがパニックになったり落ち着かなくなった時の対処法としての使い方も紹介します。
お家にある材料で簡単に作ることができるので、保育にも取り入れやすいのが小麦粉風船です。
子どもたちと一緒に不思議な感触を味わってみてください!
昨日作った小麦粉風船は子供より職員が気に入った様子。むっちりむにむに、良い握り心地…って、離さなくなった。気に入ってくれて何よりです。 pic.twitter.com/DJGIws12i2
— くらこ (@GUMBO0609) August 24, 2017
小麦粉風船
小麦粉風船は、スクイーズのようなムニムニとした不思議な感触を味わうことができます。
柔らかくて安全なので、小さなお子さんでも感触遊びを楽しむことができますよ。
実際に作ってみると、「なにこれ!きもちい~!!」と大人も夢中になっちゃいます!
私も大好きでずっと触っていたくなるんですよね。
小麦粉風船の作り方
小麦粉風船の作り方をご紹介します。
準備するもの
- 小麦粉:250g
- 風船:1個
- ペットボトル1本
- カッター
- 割り箸orストロー:1本
- 新聞紙、マット
作り方
小麦粉を風船の中に入れて口を結べば出来上がりです!!
周りに小麦粉が飛び出してしまうこともあるので、机の上や床の上に敷物を用意しておきましょう。
風船の中に小麦粉を直接入れるのは難しいので、ペットボトルを使います。
下の図を参考にして、ペットボトルの口から15㎝くらいでカットしておきましょう。
切り口でケガをしないように気を付けましょうね。
子どもと一緒につくるときには、ビニールテープやマスキングテープで切り口をカバーしておきましょう。
このペットボトルをじょうごの様に使って、風船の中に小麦粉を入れていきます。
この小麦粉の入れ方にコツが必要なので、詳しく説明していきます。
風船への小麦粉の入れ方
風船への小麦粉の入れ方を、図を交えて説明します。
- カットしたペットボトルを使います。
- ペットボトルの口に風船をかぶせます。
風船の伸び具合で力が必要になるので、子ども一緒に行うときには事前に風船を伸ばしておきましょう。 - ペットボトルに小麦粉を入れます。
こぼれないように少しずつ入れていきます。
- 小麦粉が風船にしっかり入るように割り箸やストローで押し込んでいきましょう。
③、④の工程を何回か繰り返していきます。
風船いっぱいに小麦粉が入ったら、ペットボトルのじょうごから風船を取ります。ここで注意!!
このまま抜いてしまうと粉がこぼれてしまいます。そこで!!
- 風船の口を伸ばします。
ビヨーンと伸ばしていくと、粉がしっかり風船の中に落ちきります。
ここまでできたら、あとは風船を外して口を結べば完成です!
小麦粉の量はおおよその目安なので、風船の大きさによって調節してください。
小麦粉が少なすぎると感触が味わいにくくなるので、なるべくたっぷり入れるのがポイントです。
勢いよくやるとこぼれてしまうので、少しずつ丁寧に行ってくださいね。
小麦粉風船・保育
小麦粉風船を保育で取り入れる際には、年齢にあった遊び方をしていきましょう。
どの年齢でも大切なのは、小麦粉風船にしか味わうことのできない感触を楽しむことです。
未満児さんの場合は、触ってみるだけでOKです。
投げてしまっても、柔らくてケガの危険性も少ないので、思い思いの楽しみ方でじっくり遊んでみてくださいね。
粘土遊びや砂遊びを嫌がる子も、比較的喜んで感触遊びができます。
小さい子であれば、踏んだりしても楽しめますよ。
足の裏の感覚は手とはまた違うので、くすぐったいような気持ちいいような不思議な感触に子どもたちも大喜びしてくれます。
顔や髪の毛を付けて、小麦粉風船人形を作ると愛着も湧いて興味津々になります。
小麦粉風船人形。思わず5こもゲット。。。どっかで見たことあるよね(´-`).。oOチャムスのお兄さん子供にも優しくてステキだた。 pic.twitter.com/51a4CPNi
— ユーコ!!! (@7beyou) June 24, 2012
引っ張りすぎてしまうと、破けてしまう可能性もあるので必ず側で見守ってあげてくださいね。
以上児さんになると、自分で作ってみるのもいいかもしれません。
小麦粉を入れるところから先生と一緒にやってみましょう。
サラサラの小麦粉が不思議な感触になる変化を目の当たりにして、目をまん丸にして喜んでくれること間違いなしです。
自分たちで顔や髪の毛を付けてみると、個性のある人形が出来上がります。
友だちと見比べて盛り上がるのも楽しいですね。
小麦粉風船モンスター。風船に小麦粉いれるだけの簡単なやつ。握ると気持ちいいやつ!かわいい! pic.twitter.com/YHDxYoOSyj
— なーちゃん (@naaaxu) November 3, 2015
力いっぱい投げつけたりすると、破けてしまうことも伝えておきましょう。
自分で力加減を考えながら遊ぶことも、以上児さんでは必要なことですよね。
年齢によって、遊び方は変わってきますが感触遊びから工作遊びの要素までバリエーション豊富に楽しむことができます。
小麦粉風船・発達障害
小麦粉風船を触ってみると、落ち着く・ずっと触っていたいような気持ちになります。
本当に気持ちいいんですよね。
そんな感触が、発達障害のお子さんにも落ち着くアイテムになることもあります。
私も気になる子を担任していたときは、にここぞというときに使うお助けアイテムとして使っていました。
パニックになってしまったときやソワソワして落ち着かなくなってしまったとき、どうして小麦粉風船がお助けアイテムになるのか・・・?
小麦粉風船のムニムニとした感触や心地よさが
- 高ぶっている感情を落ち着かせる
- 不思議な感触に意識を向けられるので気分転換になる
そんな理由があります。
発達障害のお子さんは、自分の感情や気持ちが抑えられないことかパニックとして現れてしまうことが多いですよね。
こちらがいくら声掛けをしても受け入れられない場面も多く、お手上げ状態になってしまうこともあります。
冷静に対応しているつもりでも、私たちの焦りや感情を敏感に感じ取ってしまうお子さんにとっては逆効果だったりもします。
そんなときは、感覚や五感に直接働きかけることも大切です。
そこで小麦粉風船の不思議な感触が役に立つのです。
私も実際に、パニックになってしまった子への対応として小麦粉風船を使ったことがあります。
パニックになっている子の手にそっと小麦粉風船を乗せてみると、突然入ってきた不思議な感触にフッと感情が落ち着いてリラックスしてくれたのです。
しばらく小麦粉風船の感触を楽しんで、落ち着いたところでお話を聞くとその後の活動もスムーズに行うことができましたよ。
何回かそんな経験をすると、自分から小麦粉風船をニギニギして落ち着こうとする姿も見られたのです。
もちろん、皆と一緒に感触を楽しんだり人形を作って可愛がったりもしていました。
パニックになってしまうお子さん自身も辛いんですよね。
必ずしも効果があるわけではありませんが、心のよりどころとして小麦粉風船があったのかなと思います。
発達障害を抱えているお子さんへのひとつの対応策として、参考になれば嬉しいです。
小麦粉風船・ねらい
小麦粉風船を行うねらいをご紹介します。
- 柔らかく不思議な感触に触れ、五感を育む
- 素材の感触の変化に気付き興味を持つ
- 素材を知り、扱い方を工夫して楽しむ
感触遊びとして五感を刺激されることはもちろん、成長に合わせて工作遊びとして、想像力を膨らませながら工夫して遊ぶことも大切にしていきましょう。
小麦粉風船の人形
小麦粉風船を工作遊びとして取り入れる場合は、顔や髪の毛を付けて人形を作るのがオススメです。
小麦粉風船に直接目や口を描いていくと、握ったときに色々な表情に変化するのを楽しめます。
細かなパーツもないので、未満児さんでも取り入れやすいですよね。
以上児さんでは、自分で顔を描いてみましょう。
不安定な小麦粉風船に顔を描くので、集中力や丁寧さを養うことができますよ。
毛糸や動眼を付けて作ると、カラフルで可愛らしさのある人形になります。
毛糸や動眼は100円ショップで揃うので準備も簡単です。
新しいおもちゃ。小麦粉風船🎈 pic.twitter.com/5X9md8T3YX
— JJYuko (@Ikuruyuko) August 23, 2017
未満児さんでは、可愛らしい見た目に愛着を持って感触遊びを楽しむことができます。
パーツが取れて口に入れてしまうことのないように、事前にしっかり確認してから遊びましょう。
以上児さんになれば、自分でパーツを選んで個性溢れる人形を作ることができます。
どんな人形にしようかなと考えながら作ることで、想像力を養うことができますね。
小麦粉風船を人形に変身させて、工作遊びとしても楽しんでみてください。
まとめ
簡単にできて不思議な感触を楽しめる小麦粉風船ですが、五感を育めたり工作遊びとしても活用できます。
気持ちが落ち着く感覚も味わうことができるので、色々なシーンで活躍してくれること間違いなしです!
大人も子ども楽しめるので、保育や子育てにも積極的に取り入れてみてくださいね。