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保育園・幼稚園では懇談会があり、保護者に向けて日常の園での様子や、クラスの出来事など、様々な話をします。
たくさんの保護者の前で話すとなると、何を話してよいかわからなかったり、緊張してしまったりしますよね。
懇談会で困らないようにするには、どうすればよいのでしょうか。
この記事では、懇談会を円滑にすすめるためのポイントや、懇談会の内容などをお伝えします。
今回は年長の懇談会についてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
年長の懇談会の内容
年長の懇談会の内容は、
- これまでの成長の話
- 年長として大切なこと
- 小学校への準備のこと
がポイントとなります。
懇談会の大切なポイントを紹介します。
- 保護者に園の運営や保育方針を知ってもらう
- 子どもたちの普段の様子を知ってもらう
- 保護者同士で子育ての悩みを共有し、情報交換をしながら交流を深める
園にはそれぞれ方針がありますので、園の方針を保護者に伝えましょう。
例えば、『はだし保育』の園でしたら、「どんな目的ではだし保育を取り入れているのか」を保護者に説明すると良いでしょう。
普段から送迎時や連絡ノートを通して保護者とやりとりはしていると思いますが、改めて全体の場で、クラスの子どもたちの様子を伝えましょう。
- 「最近クラスでは○○が流行っていて、こんなあそびにつながっています」
- 「クラスの中でこんな発見があって、それに夢中になっています」
保育園だと保護者同士の関わりは少ないものです。
懇談会の中で、保護者同士が交流ができるように考えておきましょう。
中には保護者同士の付き合いが苦手な人もいますので、配慮しつつ進めるとよいでしょう。
懇談会の流れとしては
- はじまりの言葉・挨拶・懇談会の流れ説明
- 保護者から一言ずつ
・お名前(子どもの名前と自分の名前)
・子どもの好きなところ
・おすすめのあそび場
・最近困っていること など
その後の会話や懇談会がはずむような内容で答えてもらうと良いです。
お名前と何か困っていることはマストです! - 保育目標・年間目標
こんな目標で取り組んでいるということを伝えましょう。
最終的にはこんな姿を目指している、ということも伝えるとなお良いです。 - 子どもたちの様子を紹介
最近のエピソードを紹介しましょう。
悪いことではなかく、できれば楽しいハッピーな内容だと良いです。
悪いことをどうしても紹介したいときには、良いことをいくつか挙げたあとで、悪いことをひとつ紹介すると良いです。 - 保護者に協力してもらいたいこと
「小学校に向けてこんな風な姿を目指しているので、ご家庭でもご協力お願いします」のように、ご家庭でもやってもらいたいことなどを伝えましょう。 - 保護者の一言で発表してもらった中で、何か困っていることを話してくれたことがあったら、そのことを議題に話し合ってみましょう。
近くの保護者同士で交流ができますし、発言し合うことで懇談会が盛り上がりますよ。 - 終わりの言葉
このような流れだとスムーズに懇談会を進めることができるでしょう。
年長・最初の懇談会
年長の最初の懇談会では、保育方針をはじめ、保育目標や年間目標を紹介しましょう。
こんな風に目標を立てていて、今現在はこんな様子であるが、最終的にはこんな姿を目指しているという感じで伝えると良いでしょう。
また、子どもたちにやってもらいたいことや、保護者に協力してもらいたいこと・ご家庭でもやってみてほしいことなど、何かあるときには伝えましょうね。
最初の懇談会は、保護者も担任のことを知りたかったり、新しいクラスで緊張や心配をしていたり、就学に向けて不安なこともあると思います。
保護者や子どもたちの気持ちや背景に寄り添った発言をするようにしましょう。
年長・最後の懇談会
年長の最後の懇談会では、最初の懇談会で伝えたことのアンサーを話に盛り込みましょう。
- 「年長さんになって初めての懇談会のときには、こんなことをお伝えしましたが、今ではこんな様子が見られます」
- 「○○をご家庭でもご協力をお願いしましたが、おかげでこんなことができるようになりました」など
最初の懇談会から最後の懇談会までの子どもたちの成長した姿を伝えましょう。
卒園・就学が近づいてきて、保護者もそわそわしているかと思います。
これまでの子どもたちの成長や、印象的なエピソード、就学に向けてのラストスパート・残された時間の中で、こんな風に子どもたちと過ごしていきたいというような内容を伝えましょうね。
年長・懇談会の資料
懇談会の資料は、下記のような内容だと良いです。
- 子どもたちの様子がわかるエピソード
- 保育士が伝えたいこと
- 園生活の写真
- お願い事項
- 保護者の心に響くような参考文献 など
懇談会をスムーズに進めるためには、資料が必要です。
資料通りに読み上げて懇談会をすすめることはおすすめしません。
要所要所で資料に目を通してもらいながら、資料に書いてあることをふまえて話をすすめていきましょう。
参考文献は、
- 保護者に伝えたい言葉
- 大切なこと、注意したいことなど、保育士が言いづらい代弁してほしいようなこと
でも良いでしょう。
私の子どもの懇談会では、担任の先生が保護者に向けて絵本の読み聞かせをしてくれました。
『ママのスマホになりたい』という絵本で、その場にいた大人たちが、深く考えさせられた内容でした。
先日も子どもの懇談会があったのですが、その中では『じゃれあいあそび』の大切さや、『三年寝太郎』の話がありました。
大人たちが、はっと気づかされたり、あわただしい日常の中でつい忘れてしまっている大切なことに気づけたような気がしました。
まとめ
今回は、年長の懇談会についてお伝えしてきました。
年長は、就学に向けてかなりデリケートな時期とも言えるでしょう。
子どもたちや保護者の気持ちに寄り添いながらも、円滑にクラス運営をしていきたいですよね。
そのためには、保護者の協力が必要なこともあります。
丁寧にお願いすることで、保護者との関係づくりにもつながります。
また、懇談会の中では、普段の送迎時や連絡ノートでは、伝えられていないような特別なことを伝えることのできる良い機会です。
ぜひ、有意義な懇談会にしてくださいね。