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保育士に必要な能力は、時代が変わってもそこまで変わりません。
しかし、時代のニーズに合わせて必要になってきている能力もあります。
“今、保育士に必要な能力は何なのか。”
保育士に必要なスキルアップ資格や求められる能力を
詳しくご紹介します。
保育士に必要な能力
保育士は、子どもと関わるだけでなく、保護者や同僚との関りも非常に重要です。
そのため、保育の知識や子どもを大切に思う気持ちだけでは足りません。
協調性や責任感、コミュニケーション能力といった力も身につけておく必要があります。
保育士に必要な能力を詳しくまとめました。
コミュニケーション力
子どもや保護者、同僚などと信頼関係を築くことはとても重要なことです。
しっかりコミュニケーションを取らなければ、保育は上手くいきません。
“仲良くなるコミュニケーション”
“相手の思いを汲み取りながら、コミュニケーションをとっていく”
子ども、大人、両方と円滑なコミュニケーションをとる力は、保育士必須のスキルでしょう。
体力
子どもと一日中遊んだり、活動や行事の準備や片付け、重い荷物を運んだりと、保育士はとても体力のいる仕事です。
大人基準の室温ではなく、子ども中心の室温、湿度を保った環境。
子どもたちの風邪や感染症に、自分が感染するリスクのある現場。
このような状況で働き続けるので、体力がなければなりません。
体の強さには個人差がありますが、しっかり体力をつけ、体調管理をする必要があります。
包容力
子どもは、親と離れて保育園で過ごす中で様々な気持ちを持つでしょう。
上手くいかなくて怒ったり、泣いたり。
気持ちが満たされなくて拗ねたり、寂しくて泣いたり。
そんな時は、子どもを優しく包んであげる包容力が大切です。
自分に余裕がないと、上手く子どもをフォローしてあげることが出来ないかもしれません。
子どもを愛しい、大切だと思い、ドーンと構えて受け止められるような包容力が必要です。
忍耐力
保育士には、保育以外にも仕事がたくさんあり、時間に追われることもしばしば。
また、理不尽なことで怒られることもあります。
子ども相手ということもあり、仕事をしていると、思い通りに進まないことがたくさんです。
そこでいかに我慢できるか、忍耐力が必要となってきます。
保育が上手くいかない時、保護者からクレームが来た時、先輩にひどく注意された時。
忍耐力があれば、保育士自身の成長へとつながります。
保育に関する能力・知識
保育に関わる、知識や技術を磨くことも大切です。
音楽・絵画・工作・言語・表現などジャンルが広いため、まんべんなく高い能力を身に着けることは難しいです。
苦手なものもあるでしょう。
しかし、苦手なジャンルでも一通り、身につける必要があります。
保育士のスキルアップ資格
スキルアップを目指すなら、資格取得がオススメです。
資格を持っていると、評価や転職の際に、有効に働きます。
保育士が取得すると、スキルアップでき、仕事の幅も広がる資格の一部を紹介します。
リトミック指導員
リトミックは、リズム遊びやダンス、歌などの活動を通して、子どものリズム感や五感の発達、感受性や協調性、創造性などを促し育てることを目的としています。
このリトミックを教える先生が【リトミック指導員】。
保育士に人気の資格です。
資格を取るには、資格認定団体での指定のスクールに通うか、講座を受講します。
音楽の楽しさを子どもたちに伝えたい保育士、リトミックに力を入れている保育園に勤務している保育士にオススメです。
運動保育士
「柳沢プログラム」に基づいた方法により、子どもたちの健全な身体と心を育む運動遊びのエキスパートが【運動保育士】です。
資格を取るには、運動保育士会こどもプラスが各地で開催している講座「運動遊び実践コース」「子育て脳機能コース」を受講します。
それぞれのコースに初級・中級・上級のレベルがあるので、自分に合った目標で資格が取れます。
絵本専門士
絵本に関する知識や、読み聞かせのより高い実践。
子どもの健やかな成長のために適切な絵本選び、手遊び、創作活動などの技能も高められるのが【絵本専門士】です。
絵本の魅力を伝える、プロフェッショナルとして活躍することが出来ます。
保育士の中で最も人気の資格です。
資格を取るには、50時間の講座と修了課題を受けなければなりません。
保育の現場だけでなく、絵本作りの企画・講演など、幅広い仕事に役立つでしょう。
チャイルドマインダー
家庭保育のスペシャリストが【チャイルドマインダー】。
様々な事情で子どもを見ることが出来ない保護者の代わりに、自宅や訪問先で子どもを見ます。
対象年齢は0歳から12歳まで。
資格を取るには、講座を受け、検定試験や認定試験に合格しなければなりません。
実技講習やスクーリングも受ける必要があります。
チャイルドマインダーは小規模な施設に子どもを集めて保育をしたり、訪問して保育を行ったりと形態は様々。
ベビーシッターは1~2人をみますが、チャイルドマインダーは0歳だと2人、2~4歳だと4人程度見ることができます。
子どもの人数が多い家庭のニーズにも対応出来ます。
ベビーサイン講師
まだ言葉が喋れない乳幼児と、簡単な手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションを取る「ベビーサイン」を教える講師が【ベビーサイン講師】です。
資格を取るには、一般社団法人日本ベビーサイン協会が開催する講座を受講し、試験に合格する必要があります。
保育園では、0歳児から預かっているので、現場で役立つ資格です。
ベビーマッサージインストラクター
乳幼児の脳、心、体の発達を促すことを目的としているベビーマッサージ。
このベビーマッサージの施術を行ったり、インストラクターとして教室を開くこと出来るのが【ベビーマッサージインストラクター】です。
資格を取るには、日本アタッチメント育児協会などの民間団体が資格を発行しているので、そこでの研修に参加する必要があります。
イングリッシュエキスパート保育士
一般社団法人 保育英語検定協会が認定を行っている保育英語検定があります。
保育英語検定は、子ども達を英語の環境に慣れさせることを目的としています。
英語の歌やダンスを取得できます。
保育英語検定に合格した保育士資格所持者には、【イングリッシュエキスパート保育士証】が発行されます。
認定病児保育スペシャリスト
一般財団法人 日本病児保育協会によって認定されている病児保育のプロになるための民間資格が【認定病児保育スペシャリスト】です。
病気やケガなどの体調不良の子どもに対応できる、病児保育に特化したスキルを身につけることが出来ます。
資格を取るには、日本病児保育協会が開くWEB講座を受講し、試験・実習・認定試験をクリアする必要があります。
こども環境管理士
子どもに自然と触れ合う機会を作り、遊びたくなるような保育環境を作るプロフェッショナルが【こども環境管理士】です。
資格を取るには、公益財団法人 日本生態系協会が実施している試験に合格する必要があります。
保育士に求められる能力
“保育士に求められる能力”とはどのようなものがあるのでしょうか。
保育士に必要な能力にプラスすると良い、【求められる能力】をまとめました。
カウンセリングの技術
子どもや保護者とコミュニケーションを取り、緊密な関係を作り上げていくには、カウンセリングの技術が役に立ちます。
カウンセリング技術を学べば、相手の気持ちを考え、悩みなどを聞き出す技術、心を開かせる方法なども身につけることが出来るでしょう。
保育の実技力
保育の技術は、音楽・絵画・造形・運動と様々なジャンルがあります。
まんべんなく技術を持っていることは、とても強みになります。
より優れた技術を持っていれば、さらに保育士としての強みになります。
ただ上手に出来るだけでなく、子どもに楽しく伝えられることが重要です。
言語力
子どもたちに伝達事項を伝える時。
絵本などの読み聞かせをする時。
トラブル時などに声を掛ける時。
様々な場面で、子どもたちに言葉で様々なことを伝える必要があります。
その時に、正しい日本語で伝えることが重要です。
また、保護者や同僚にも説明をしたり、出来事を伝えたりすることがあります。
言語力がないと、伝わらなかったり、トラブルの原因になったりする可能性があります。
分かりやすい言葉で話す言語力は、保育士にとって重要な能力です。
表現力
絵本の読み聞かせや、感情を表現することは、保育士としては毎日することです。
絵本の読み聞かせは、スラスラ声優さんのように読む必要はありません。
子どもたちが、絵本を楽しいと思ってもらえるように、表現して読むことが必要です。
言葉が分からない0歳児などには、顔などの表情で気持ちを伝えなければなりません。
表現力が乏しいと、子どもたちに伝わらないことがたくさん出てきます。
表現力を豊かにすることで、子どもとのコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。
読みやすい字
保育士の仕事でも、パソコンを使う機会が増えてきました。
そのため、連絡ノートやお便りなども手書きでなくなってきている保育園も多いのではないでしょうか。
しかし、手書きで文字を書く機会もまだまだあります。
子どもの作品の名前や、園内のお知らせなどは、手書きが多いですよね。
美しく読みやすい字が書けることは、意外にも大きなポイントになります。
字に自信がないなら、ペン字講座などの受講もおすすめです。
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英語力
保護者の要望が多い習い事は、英語が多いですよね。
そのため、英語教育を取り入れている保育園が年々増えてきています。
英語力を持つ保育士は、高く評価されるようになってきているため、英語力は求められている能力でしょう。
医療の知識
日々の保育で、子どもが怪我をしたり、感染症にかかってしまったりすることがあります。
これらは、気を付けていても起こってしまうものです。
看護師でないと医療行為は行えません。
しかし保育園に、医療の知識を持ち、適切な対応や応急処置が出来る人がいると、安心感を与えることが出来ます。
また、子どもの大きな怪我や危ない事態を防げるように、幼児医療の知識を持っていることは大切なことでしょう。
防災の知識・危機管理能力
近年、異常気象による災害が多数発生しています。
いつ、どんな事態になるのかは全く想像できません、
しかし、防災の知識や、危機管理能力を備えておくと、万が一の時に冷静に対応することができます。
災害時には、保護者が迎えに来るまで、子どもの安全を守ることが保育士の役割です。
災害時でも子どもと保護者が安心して過ごせる環境を作ることが重要です。
保育士がスキルアップのためにすべきこと
働いている保育園によっては、英語や運動、音楽に力を入れていたりと様々な特色があるでしょう。
自分の興味のある分野や必要とする技能を考え、保育士としてスキルアップすることで様々な面で役立つでしょう。
活躍の幅が広がったり、業務効率化や保育の質の向上に繋がったりすることが期待できます。
また、自信を持って仕事が出来るようにもなります。
保育士のスキルアップは、大きく2種類に分けられます。
“保育分野のスキルアップ”と“保育分野以外のスキルアップ”です。
保育分野のスキルアップは、保育に関連するスキルを磨くことです。
- 乳児保育
- 幼児保育
- 障害児保育
- 食育・アレルギー
- 保健衛生・安全対策
- 保護者支援・子育て支援 など
より深く知識を持つことで、保育士としてスキルアップが出来ます。
保育分野以外のスキルアップとは、保育に直接は関連しないスキルを磨くこと。
- 英語
- マネジメント
- パソコン など
直接は関連しないけど、保育の役に立ちそうなことを身につけると、スキルアップ出来ますよ。
自分が将来、保育士としてどのような働き方をしたいかを考えることが大切です。
そして、スキルアップのためにするべきことを考えていきましょう。
保育士のスキルアップの重要性
保育士は、国家資格です。
この資格を取得していれば、保育施設での子どもの保育や、保護者に対しての保育指導も行えます。
保育士として働くのなら、この資格だけでも十分と言えます。
しかし、近年は働く女性が増えたり、少子化が進んだりと保育の方法やスタイルが変化してきました。
そのため、
“子どもの個性を伸ばしたい”
“質の高い保育をして欲しい”
“将来に役立つ習い事をさせたい”
と思う保護者が増えてきました。
これらに合わせて、保育園の形態・サービスが今後も変わっていく可能性があります。
スキルアップをして、柔軟に対応していくことが大切です。
保育士がスキルアップをすることで、仕事の幅や給与アップ、やりがいが増えていくでしょう。
まとめ
日々の保育が上手くいかないと「保育士に向いていないのでは?」と不安になることもあるかもしれません。
失敗ばかりを繰り返している時には、もう一度保育士に必要な能力があるのか確認してみることも大切です。
そして、今持っている能力をさらに高めるために努力をしましょう。
そうすることで、周りから認められることが多くなったり、仕事が上手くいきやすくなるのではないでしょうか。
それでも自信が持てない場合は、資格を取ってみるのがおすすめです。
資格を持ち、スキルアップすることで自信が出てきます。
新しいことを勉強することは、気分転換にもなるので楽しいですよ!
ただスキルアップをするのではなく、スキルアップをしたあと、自分はどうなりたいのかをイメージしておくことで、保育士として更なる成長につながります。