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どんな仕事をする場合にも、自分の中での目標を持って行うことはとても大切なことですよね。
保育士の場合、2018年より、自己評価を定期的に行うことが努力義務となり、目標立ての大切さが伝えられてきました。
目標があるだけで、子どもたちや保護者との向き合い方も変わってくるのではないでしょうか。
この記事では、保育士の目標について詳しくまとめました。
これから保育士になる学生さん、現役保育士の先生方はぜひ目標立ての参考にしてみてくださいね。
保育士の目標設定・例文
保育士が目標設定をする上でのポイントをご紹介します。
- 現時点での自己分析を明確にする
- 達成できそうな目標を設定する
- 明確な期限や数値を決める
- 保育園の保育方針などを把握しつつ、自分の役割を考える
この4つのポイントを押さえておくと、目標設定がしやすいでしょう。
それではここからは勤務年数別に、目標設定の例文をご紹介します。
1年目の保育士
新人保育士としての初めての目標設定。
園での仕事に慣れ、基本を覚えることや、社会人としての基礎を学ぶことにフォーカスして考えましょう。
- 積極的に子どもや保護者と関わりを持つ。
- 日々の業務や流れを覚え、自分で行えるようにする
- 笑顔で子どもたちと関わる
- 報告・連絡・相談をしっかりと意識し、先輩保育士との連携を図る
2年目の保育士
一年間でほとんどの仕事を覚え、自分のやり方を考えていく2年目!
子どもの発達段階を把握し、発達についての知識を深めていくことも大切です。
仕事に対する積極性も高めていきましょう。
- 子ども一人一人に真剣に向き合い、子どもの思いを汲み取る
- 指示を待つばかりでなく、自分で考えて行動する
- 保護者と積極的に関わり、子どもの様子を伝え合うことで信頼関係を築く努力をする。
- 昨年のことを思い出しながら、日々の保育スケジュールを立てる
3年目の保育士
子どもたちとの関わり方が深みを増してくるのが3年目。
先輩の指示ではなく、やっと自分のやりたいことができるようになってくるのもこの年。
自分の保育の振り返りもできると良いですね!
- 子どもの発達の理解を深め、保育の質を高めていく
- 個々の発達段階に合わせた言葉掛けや対応を考え行っていく。
- 日々の保育を振り返り反省点を見つけ、改善策を考える
- 業務内容の優先順位を的確に決め、スムーズかつ迅速に業務を行う
5年目の保育士
5年目にもなれば、中堅保育士として後輩への指導も業務の一つになります。
今の自分に満足することなくキャリアアップ研修に参加するなどして、自分自身のスキルアップをすることもとても大切です。
- 自分の経験してきたことを元に、業務や保育内容について積極的に後輩への指導を行う。
- 積極的に研修に参加し、自分の保育のスキルアップを目指す。
- 自分のクラス以外にも目を向け、園全体を見据えた行動ができるようにする
- 行事のリーダーを務め、スムーズな指示出しができるようにする。
ベテラン保育士の目標・例文
ベテラン保育士はやることがいっぱいです。
後輩の指導、園全体の把握と目標設定、現場保育士をまとめる、子どもの発達に合わせた適切な指導など…
園の中心となって、これらの業務を確実にこなせるよう努力することがベテラン保育士の任務なのです!
7年目の保育士
7年目の保育士の目標設定例文をご紹介します。
- 人事評価を身につける為、マネジメント研修に参加する。
- 他学年との交流も深め、異年齢交流ができるよう活動を計画する。
- 園全体の職員同士のコミュニケーションを積極的に図る。
- これまでの経験を元に、園全体の保育内容や目標設定に努める。
10年目の保育士
10年目の保育士の目標設定例文をご紹介します。
- 職員同士のコミュニケーションを取り、悩みを抱えている場合には解決策を提案する
- 主任へのキャリアアップを目指し研修に積極的に参加し、研修内容を園全体に知らせる。
- 園全体の状況を把握し、職員のフォローをする。
- 園の安全管理に努め、施設の衛生管理も徹底する。
フリー保育士の目標・例文
担任を持たず、どこのクラスにでも補助に入ることができるフリー保育士。
幅広く業務を任せられることもあり、園にとって必要不可欠な存在とも言えるでしょう。
そんなフリー保育士の目標はどんなものがあるのでしょうか。
- クラス担任が業務に集中して取り組むことができるよう、各年齢に合わせた補助を行う。
- 園全体の子どもの名前や必要に応じた特別な援助の方法を覚える。
- 各クラスの保育の流れを把握する。
- 保護者の名前を覚え、コミュニケーションを図る
主任保育士の目標・例文
園の中心核とも言えるのが主任保育士。
園の目標や保育方針をよく理解した上で、後輩の指導や上司のサポートをすべて含めて行っていきます。
- 全ての職員へのフォローとサポートをするため、各学年担任・園長の業務把握をする
- 学年に合わせたアドバイスができるよう、子どもの発達段階への理解を深める
- 行事やイベントの安全管理と、職員への適切な指示をするよう心掛ける
副主任保育士の目標・例文
副主任保育士は園の中でのライン役です!
主任保育士や園長と、後輩の間を取り持つパイプのような存在となるでしょう。
学年が何クラスかある場合はそこでのリーダー的存在も担います。
- 主任や園長、後輩保育士のパイプ役として両者の想いを聞き代弁し仲立ちをする。
- 的確なアドバイスをすることで、後輩のキャリアアップを図る。
- 主任へのキャリアアップを目指し、研修に参加する。
保育士が目標を立てる意味
ここまで保育士の目標の立て方や例を挙げてきました。
なぜ保育士は目標を立てるのか…面倒だしやりたくない!と思いがちですが、目標立てはとても大切なことなのです。
それでは目標を立てることにどんな意味があるのかお伝えしますね。
モチベーション向上
目標に向かって努力をしていると、必ず失敗や壁にぶち当たりますよね。
その失敗や立ちはだかる壁をどんな風に解決していくのか考えたり、目標を叶えた事への喜びによりモチベーションの向上が図れるのです。
スキルアップ
保育士は専門職である為、日々勉強し成長していくことが求められています。
そのためには自分の日々の仕事ぶりや保育を振り返り、目標を立てることが必要です。
その目標に向けて保育力の向上と研修に参加するなどの努力をしていくのです。
人事・自己評価のポイントとなる
年間の目標を園長や経営陣に見てもらうことで、仕事に対する熱意を伝えるきっかけになり自己アピールになります!
月の初めに目標を立てたら、終わりには自己評価をして自分の保育を振り返ります。
振り返ることによって、今回の失敗を繰り返さないための予防ができるようになります。
保育士の目標設定のコツ
それでは、目標設定をする上でのコツはあるのでしょうか。
私も現役時代に目標を立てることがなかなかできずに悩んだことがあります。
これから紹介するコツを覚えておくと、目標設定が容易になりますよ。
自分の振り返りをする
これまでの自分の保育を振り返りましょう。
そうすると自分が今できていないことが明確化されます。
簡単に言ってしまえば、そのできていないことをできるようにするのが目標です。
振り返りをすることは目標設定をするにはとても大切なことなのです!
他者からの評価を参考にする
先輩保育士や同僚保育士からの評価を聞き、それをもとに自分に足りていない箇所を理解しましょう!
他社から評価をもらうことで、自分では気づけなかったことがたくさん出てくると思いますよ。
数字を用いて具体的に立てる
目標を達成するまでの期限を決めましょう!
「いつまでに」という期限を決めないと、ダラダラと何も達成できないままになってしまうかもしれませんよ。
実現可能な目標にする
目標は高く…とよく言いますが、あまりに高い目標を立ててしまうと実現することが難しくモチベーションの低下につながります。
年間目標などの最終的な目標は高くても良いですが、月毎の場合はあと少しで達成できそう!という目先の目標を立てるようにしましょう。
大きな目標に向けて、小さな目標をどんどん立てて達成を重ねていくイメージです。
目標設定後の自己評価
目標を設定し実行した後は必ず自己評価をします。
これはどこの保育園でも行っているのではないでしょうか?
ここではなぜ自己評価をすることが必要なのか…お伝えしますね。
自己評価をする意味
自己評価をすることで自分に足りていないものがわかったり、日々の保育の見直しをすることができます。
忙しくなってつい子どもに対して適当な返答をしてしまったな…
優先順位をしっかりつけないことで業務が滞ってしまったな…
などの自身の反省点を見つけると、その後の改善策を見出すことにつながるのです。
業務が忙しく自己評価を適当にしてしまいがちですが、自分を見つめ直すきっかけだと思ってしっかりと取り組みましょう!
まとめ
保育士にとって目標設定と自己評価は、自分の保育の質を高めていくためにも必要なこと。
勤務年数や職場での立場も含めながら、目標を設定していきましょう。
自分のなりたい保育士像に近づく努力をし続け、子どもや保護者に素敵な先生として認められるよう頑張りましょうね。