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保育園の最後の1年を過ごす5歳児の年長さん。
今までの保育の中で、絵画の活動を通しても様々な経験をしてきていますね。
では、5歳児の絵画ではどのようなテーマを設定すると良いのでしょうか。
今回は5歳児の絵画活動における題材(テーマ)について、季節ごとに分けてお伝えしていきます。
5歳児(年長)・絵画の題材(テーマ)
5歳児の絵画の題材のひとつめは、『自分でテーマを決めて好きなように表現をする』ということです。
ふたつめは、『友だちと協力して一緒につくりあげる』です。
なんとも年長さんらしいテーマですよね。
5歳児なると、友だちとの関わり方も、ぐんと成長します。
友だちと相談し、相手の気持ちを考えて行動する。また、相手を知り・認めて関わっていくことを学んでいきます。
ですので、子どもたちだけで考えて、相談して、表現をする、ということが絵画製作でも経験することができます。
素敵な作品になることでしょう。
もちろん、個人の絵画製作も必要ですので、全てが共同製作ではなく、個人も集団もどちらも取り入れていけると良いですね。
5歳児の絵画の題材・春
春といえば、桜が綺麗ですね。
ダイナミックに桜の花びらを描くことも綺麗ですが、綿棒と絵の具を使って点描をし、桜の花に見立てるのも綺麗ですよ。
春にはチューリップなどのお花も綺麗に咲いてきますね。
冬が終わり春になると、外には新しい発見がたくさんあります。
『春の発見』と題して、お散歩や園庭で見つけた葉っぱや花を使って、ラミネートをして記念に残すことも素敵ですよ。
また、5月には子どもの日があります。
共同製作で大きなこいのぼりを作ることも楽しいですよ!
個人のこいのぼりと、共同製作のこいのぼりの両方があると良いですね!
わたしの知り合いの話ですが、年長の保育士が共同製作のこいのぼりのみを作りました。
他のクラスは共同製作と個人のこいのぼりどちらもあり、それが当日に判明し、年長なのにとこっぴどく怒られた、ということがありました…。
園の方針もありますので、心配なときには、上司に確認・相談してから製作しましょう。
5歳児の絵画の題材・夏
夏は思い切ってダイナミックに水や絵の具を使った製作がおもしろいです。
水風船に色水を入れて紙に投げつけ、水風船が割れた水しぶきで模様をつけるとおもしろいですよ。
ダイナミックな活動は、晴れた日にお外で行うのが良いでしょう。
他にも、大きな段ボールを広げて『ペンキやさんごっこ』と題し、とにかく塗りたくる。
かわいた段ボールを組み合わせて巨大迷路を作り、出来上がったら他のクラスの子どもたちにもあそんでもらいます。
自分たちでつくった迷路を他のクラスの子どもたちにもあそんでもらうことで、達成感を味わうことができます。
保育園で夏祭りなどがあれば、その中でのイベントにしてもおもしろいですね。
そして、夏といえば花火ですよね!
個人で花火を表現するのも良いですし、共同製作で大きな花火を描くのもおもしろいですよ。
他にも、夏は野菜がたくさんできますね。
食育もかねて、子どもたちがじぶんで野菜を切り、野菜の断面図を楽しみながら、野菜スタンプを楽しむことができます!
5歳児の絵画の題材・秋
秋は、魅力的な自然がたくさんありますね。
季節の変わりを子どもたちと感じやすいです。
お散歩や園庭では、木の葉の紅葉がはじまったりと、子どもたちと季節の変化を楽しむことができます。
そして、秋といえば、どんぐり・まつぼっくりですね。
どんぐりとまつぼっくりは、冬でも大活躍しますので、できるだけ多く集めておいて、下処理をして、保管しておくと良いですよ。
たとえば、『秋の発見』と題し、落ち葉や木の実をあつめて、画用紙に貼り付ける簡単な製作です。
落ち葉は劣化しないように、保育士が一手間加えましょうね。
3、上からさらに新聞紙をかけて葉っぱを挟み、その上から分厚い本などで重しをする
4、そのまま一晩おいて乾燥させる
5、木工用ボンドを紙コップに適量入れ、水を入れて溶かす
6、水溶きボンドに葉っぱを浸し、コーティングする
7、また新聞紙に広げて乾燥させ、しっかり乾いたら完成
落ち葉を使って、梟の羽に見立てるのもかわいらしいですよ。
また、秋のイベントといえば、運動会や発表会のある保育園が多いですね。
運動会と発表会の思い出を絵で表現できると良いですね。
子どもたちには、描くヒントになるような声かけをするだけで、あとは見守るようにしましょう。
例えば、描き始める前に「どんなことやったかな?どんなことがんばったかな?どんなことがたのしかったかな?」など、子どもたちひとりひとりに、一言ずる発表してもらってから描き始めるのも良いでしょう。
5歳児の絵画の題材・冬
冬は、ゆきだるま…とすぐに思ってしまいますが、雪のない土地の保育園では、もしかしたらゆきだるまの製作は登場しないのでしょうか?
冬といえば、クリスマスですね。
仏教系の保育園では、もしかしたらクリスマスというイベントはないのかもしれません。
そこで、冬におすすめの絵画の題材は、『自分の等身大の姿を描く』です。
方眼紙1枚をひとりずつ使用し、等身大の自分を描くのです。
顔があって、首があって、肩があって、腕、胸、腰、足…等身大の自分を描いて、卒園式の飾りにすると、すごく感動しますよ。
子どもって、意外と自分の特徴をとらえているものです。
描かせてみると、おもしろいですよ。
絵画とは少しずれますが、秋に拾ったどんぐりやまつぼっくりを使ったリースづくりもおすすめです。
リースの土台は、野菜の蔓でもできますので、もし興味のある方がいましたら、作ってみてくださいね!
ちなみにわたしは、さつまいもの蔓で作りました。
土台は購入もできますし、割り箸や厚紙でもなんでもできますよ。
土台にどんぐりやまつぼっくりを付け(グルーガンやボンド)、乾いたらアクリル絵の具で色付けをすると、発色が綺麗ですよ。
5歳児の絵画の題材・絵本
5歳児の絵画の題材になりそうな絵本でおすすめをいくつかご紹介します。
◆にじいろのさかな
◆おしゃれなカラス
◆くれよんのくろくん
この3つは、発表会などにも取り入れやすいです。
1年を通してのテーマにしてもおもしろいですよ。
気になった方はぜひ一度見てみてくださいね!
まとめ
今回は5歳児の絵画の題材についてお伝えしてきました。
5歳児は保育園生活の集大成です。
ひとつひとつの作品が、成長を感じることができます。
お友だちとこんなふうに作ったんだなぁ。
自分でこんなに表現できるようになったんだなぁ。
しみじみ思います。
ぜひ、子どもたちの心に残る製作の参考になればうれしいです。