保育士辞めたい。年度途中の退職理由を解説!

お仕事

意欲を持って保育士の仕事に就いたものの、人間関係の問題等で、年度途中に退職を考えてしまうこともありますよね。

体調不良や妊娠など、やむを得ない事情の場合もあります。

責任感が強く、子どもが大好きな保育士ほど、年度途中での退職に対し、ためらいも大きいでしょう。

ここでは、保育士が年度途中に辞めることは可能か、また円満に退職するためのポイントをご紹介します。

年度途中の退職が推進されない理由も併せて解説していますが、退職を決めるのはやはり自分自身です。

年度途中の退職を決心できない、悩んでいるという保育士に参考にしてほしい情報を、詳しくまとめました。

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保育士辞めたい

保育士を辞めたいと思う理由は様々です。

  • 人間関係
  • 給与の問題
  • 労働環境
  • 結婚・出産

などが、保育士の退職理由の上位に入っています。

 

その他、パワハラやいじめなどの原因もあります。

心身の病気にかかってしまう前に、自ら退職して職場を変えるという保育士もいます。

 

残業の多さやサービス残業で、疲れが取れないまま働いている保育士も多いでしょう。

一度「うつ病」などにかかると、治療が長引き、再発する可能性もあります。

腰痛の悪化なども、治療が長引き、何度も再発に悩まされる病気の一つです。

そうなる前に、自衛として保育士を辞めるという選択が必要な場合もあります。

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保育士辞めたい。年度途中は可能?

保育士を辞めたい場合、年度途中に辞めることは可能です。

民法でも下記のように定められており、担任クラスを受け持っている保育士でも、年度途中に退職することは可能となっています。

第六百二十七条 

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

*出典:民法|e-Gov

 

保育園側が退職を拒否しても、2週間以上前に退職告知した上で退職すれば法律上、問題はありません。

 

職場の就業規則で退職の予告期間を「1ヶ月前まで」「3ヶ月前まで」などと定められている場合は、就業規則に従うのが一般的です。

雇用期間に定めがある保育士の退職については、基本的に契約期間が尊重されます。

  • 契約社員
  • 派遣社員
  • アルバイト
  • パート

などの場合です。

契約期間が満了時や、更新時に退職するのが一般的です。

 

ただし、やむを得ない事由がある場合は直ちに契約を解除できます。

第六百二十八条 

当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。

*出典:民法|e-Gov

 

やむを得ない事由とは、

  • 健康上の理由
  • 各種ハラスメント
  • 賃金の未払い

などです。

 

やむを得ない事由について細かい規定はありません。

しかし、当事者がやむを得ないと感じる場合は退職できる可能性が高いといえます。

 

また、アルバイトやパートとして1年以上働いている場合は、労働基準法(第137条)に基づき、雇用期間の定めがあっても自由に退職可能です。

 

  • 人手不足なので申し訳ない
  • 保育が回らなくなる

などの心配があって、なかなか辞める決意ができない保育士も多いと思います。

 

しかし、本当に人手不足だとしても、早めに申し出れば問題ありません。

きちんと引き継ぎを行えば、他の職員でカバーしあえるはずです。

人手不足で、年度途中でも積極的に採用募集をしている保育園はたくさんあります。

人手不足や保育のことが心配であれば、後任採用の期間も考慮して、3ヶ月以上前に退職を告知するとよいでしょう。

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保育士の年度途中の退職が推奨されない理由

保育園の場合「1年間」担任制を取っている場合が多いと思います。

担任が年度途中で変わるという懸念から、保育士の場合、年度末に退職するケースが多いようです。

年度途中で退職する際の影響について、下記のようなことが考えられます。

子どもや保護者を不安にさせる可能性

1年間同じ保育士がクラス担任だと思って預けているご家庭も多いでしょう。

その担任の保育士が年度途中で変わることで、子ども達に寂しい思いをさせてしまったり、保護者へも不安を与えます。

 

また、担任が急に変わることで、クラスの落ち着きがなくなってしまったりすることがあるようです。

落ち着いて園生活園を送ることができないことで、保育園への不信感に繋がる可能性もあります。

職員に負担をかける可能性

複数担任の場合、同じクラスの保育士に負担がかかることが心配されます。

すぐに代わりの保育士が入職したとしても、子どもの特性や仕事の流れなどを把握するまで、時間がかかるのは仕方ありません。

 

なかなか保育士が見つからなかった場合、その間は担任ではないフリーの保育士がクラスに入ることもあります。

フリーの保育士は、時給換算の関係上、定時での退勤、または長く残業できないことも多いです。

そうなると、担任保育士の書類作成や製作物など、事務作業の負担が増加してしまうかもしれません。

 

また、退職する保育士が園行事の準備や係の仕事の分担を任されていた場合、他の職員がその仕事を担当することとなります。

雇用契約で、年度途中での退職が禁止されている場合も

入職時の雇用契約が「期間の定めのある雇用契約(有期雇用)」の場合、契約期間の途中での退職は原則できないといわれています。

期間の定めのある雇用契約とは、雇用契約を結んだ時に、「何年何月何日まで働く」と期間を定めて契約した場合です。

 

これらの理由のため、保育士はなるべく年度途中には退職しないほうがよいと考えられています。

入職時の雇用契約について、あらかじめ把握しておくことが大事です。

 

ただし、やむを得ない理由があるときは退職することができます。

下記にて詳しく解説いたします。

やむを得ない理由がある時は、退職可能!

やむを得ない理由がある時は、上記で紹介した民法「第六百二十八条」の通り、退職することができます。

辛い中で頑張りすぎると、心身に不調をきたしたり保育士自身が傷つくだけでなく、子ども達にも心配をかけてしまうでしょう。

  • よりよい環境の職場に移る
  • 少しの間、心身を休ませる

という選択肢を頭に入れておくと、少し気持ちが軽くなるかもしれません。

心身に支障をきたしている場合は、医師から診断書をもらうことで、年度途中の退職もスムーズとなります。

 

特に、

  • 寝付けない、眠れない
  • 食欲がない
  • 意欲が湧かず、集中力がない
  • 気持ちが落ち着かず、常に不安感がある
  • 疲れが取れず、生活に充実感がない

などの症状が続く際には、医療機関の受診してみてもよいでしょう。

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保育士、年度途中の退職理由

ここでは、実際に転職を経験した保育士の退職理由について、ご紹介します

人間関係

人間関係が理由で退職するというのは、どんな職業でも起こり得ることですね。

保育園はほとんどが女性職員で構成されています。

男性保育士の数はわずか5%程度。

園長や事務、栄養士、看護師といった保育士以外の職種を含めても、ほぼ女性という保育園も多いのではないでしょうか。

ちょっとした考えの違いで陰口を言われたり、パワハラを受けたりすることも珍しくないかもしれません。

 

さらに、保護者の中には理不尽なクレームや要求を突き付けてくる人もいます。

中には、近隣住人からの苦情に悩まされるという例もあるようです。

 

解決の難しい人間関係のトラブルが、保育士を辞める理由となる場合は多いようです。

保育方針の違い

勤務する保育園により、方針や保育方法は様々です。

自分の保育観に合った保育園ならよいのですが、保育方針の違いが受け入れられず、退職する保育士もいます。

一概には言えませんが、社会福祉法人の保育園は長い間やり方を変えず、現場の声が反映されにくいとも言われています。

労働条件のミスマッチ

労働条件のミスマッチ、つまり、

  • 給料やボーナス
  • 残業時間
  • 休日の日数

といった条件が入職前に聞いたものと違っていた!という不満が退職原因となる場合があります。

最も多いのが、残業やサービス残業(持ち帰りの仕事)といった、勤務時間の長さに関することです。

 

やることが多すぎて勤務時間内に終わらない!

イベントの準備や制作物は自宅でやるしかない!

という保育士はたくさんいます。

また、人手がギリギリのため有給を取得できない、などの不満もあるようです。

体力面

意外と多いのが、体力面が退職理由というケースです。

保育士は常に体力が必要とされます。

一日に何度も子どもを抱っこしたりおんぶしたり、男性職員が少ないため、男性がやるような力仕事も日常茶飯事です。

 

体を使いすぎる仕事で腰や膝、肩などを傷めたという保育士も多く、保育士の約半数が腰痛持ちとも言われています。

長時間勤務のうえ、人手がギリギリで休憩時間も取れない、休めば同僚に迷惑をかけるなどの理由で、悪化するケースもあります。

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年度途中でも円満退職をするポイント

やむを得ない理由や自分自身の決意として年度途中の退職する場合、子どもや保護者、同僚へ配慮する必要があります。

年度途中でも円満退職するためのポイントを見てみましょう。

退職時期

退職時期は、大きな園行事のある時期や転職の予定などを加味したうえで、慎重に検討しましょう。

 

園によっては、退職の申し出は「◯カ月前まで」に伝えるなどの規則が設けられている場合もあります。

退職時期を検討する前に、園の就業規則を必ず確認しましょう。

退職の伝え方

退職を伝える場合、はじめに主任など直属の上司に伝え、その後、園長に伝えるのがよいでしょう。

退職への合意を得るために、退職理由を話す必要があります。

 

人間関係や労働環境が理由の場合、「条件の改善」を引き合いに、引き止めにあう可能性も高くなります。

  • 退職への気持ちが固まっていること
  • 退職理由はポジティブな理由で伝えること

などで、引き止められにくくなります。

 

キャリアアップのために、異なる環境で勉強したいなど、前向きな姿勢を見せるとよいでしょう。

体調不良が理由の場合、「体が限界」と言い切ることで、保育園側も引き止めにくくなります。

職員への挨拶

退職の日程が決まったら、職員へ挨拶をしましょう。

職員会議や朝礼など、職員が集まる場で挨拶の機会を設けてもらうとスムーズです。

その場にいなかった職員には、後から個別に挨拶をしましょう。

 

退職理由が結婚や出産、介護など、当たり障りのない理由であれば、伝えてもよいと思います。

それ以外の理由であれば、「一身上の都合」とだけ説明し、詳しく伝える必要はありません。

子どもや保護者への説明

子どもや保護者には、職員の挨拶が済んでから、退職することを伝えましょう。

保護者によって伝えた、伝えていないといった差が生まれてしまうと、園に対する不信感に繋がります。

園長に相談して、退職を伝えるタイミングは慎重に選びましょう。

引継ぎ

円満に退職するには、しっかりとした引継ぎが必要です。

クラスの子どもについて

子どもの特徴やアレルギーの情報などを、詳しくまとめておくとよいでしょう。

引き継いでおくとよい情報について、下記にまとめました。

  • 現在の発達・発育の状況
  • お気に入りの遊び
  • 食べ物の好き嫌い、食事の際の注意点
  • お昼寝時のスムーズな寝かしつけ方法
  • トイレトレーニングの進み具合
  • 朝夕の平熱
  • 風邪をひきやすいなど、体調面の特徴
  • アレルギーや保護者対応など特記事項

担当した園行事や係について

園行事の担当や係の仕事などを持っていた場合は、後任の保育士に仕事の内容を引き継ぎましょう。

物品の保管場所や、書類の受け渡しを行い、後任の保育士が困らないよう情報共有をしておくと安心です。

退職の手続き

退職するにあたって、下記のような事務的な手続きが必要になります。

  • 退職届の提出
  • 備品やエプロンの返却
  • 健康保険証の返却
  • 定期券の払い戻し
  • 離職票の受け取り
  • 源泉徴収票の受け取り

 

園によっては、借り上げ社宅など住居関連の手続きが必要な場合もあります。

事前に必要な手続きについて、しっかり確認しておきましょう。

退職日の最後の挨拶

勤務最終日には、これまでの感謝の気持ちを伝える挨拶をするとよいでしょう。

お昼寝中や勤務時間後の一段落ついている時間帯などに、各クラスの保育士のもとを回って挨拶をするとよいですね。

職員向けの退職挨拶の例文

本日で最終勤務となりました。

今まで至らない点も多々ありました。

その度にスタッフの皆様に助けていただき、心より感謝しております。

◯◯保育園で勉強させていただいたことを活かし、今後も保育士として社会貢献していけたらと思います。

◯年間、大変お世話になりました。

これまでのお礼を述べるとともに、謙虚な姿勢で感謝を伝えましょう。

前向きに「ここで学んだことを活かす」と述べることで、印象を悪くすることなく退職ができますよ。

子ども向けの退職挨拶の例文

今日で、先生はみんなとバイバイです。

とっても寂しいけれど、みんなと出会えて嬉しかったです。

これまでみんなとたくさん遊んだことは、先生の大切な思い出です。

会えなくなっても、先生はみんなのことを忘れません。

みんな、これからもたくさん遊んで、すてきなお兄さんお姉さんになってね。

小さいクラスの子どもにも分かるよう「バイバイ」など簡単な言葉で説明しましょう。

また、これまで一緒に過ごしたことへの感謝を伝えるとよいでしょう。

保育士が心をこめて話すことで、雰囲気を感じ取ってくれるかもしれません。

保護者向けの退職挨拶の例文

本日で、◯◯保育園での勤務は最終日となりました。

年度途中での退職となり、ご迷惑をおかけしますこと、心より申し訳なく思っております。

至らない点もありましたが、いつも温かく見守ってくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

お子様の成長に寄り添わせていただけたことが、何よりの喜びです。

皆様のご健康と、お子様達の健やかな成長を心よりお祈り申し上げます。

・担任として子どもの成長に関われたことへの感謝

・保育園へ理解を示し、協力してくれた感謝

などへの気持ちとともに、年度途中で担任が変わってしまうことへのお詫びを伝えましょう。

後任の保育士が決まっていれば、その旨を伝えておくと、保護者も安心できますね。

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まとめ

今回は、保育士の年度途中の退職をテーマに、様々な情報をお伝えしました。

辞めたいけど辞められない!という保育士や、退職についてすでに具体的に考えている保育士に参考になれば幸いです。

 

自分の身を守るのも、自分の将来を決めるのも、結局は自分自身ですね。

いざ「辞めたい」と思っても退職を迷ってしまう保育士も多いと思います。

 

きちんとした手順を踏み、しっかり引き継ぎや挨拶を行うことで、年度途中の退職は可能です。

そのことを知識として知っておくだけでも、少し気持ちが楽になるかもしれません。

笑顔で元気いっぱいな姿を求められる保育士だからこそ、よりよい環境で心身ともに生き生き働けることを願っております。

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