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保育園で開催する運動会では、年齢ごとにどのようなテーマがおすすめでしょうか?
テーマに悩む保育士さんも多くいらっしゃるかと思います。
テーマは子どもに伝わりやすく、わかりやすいキーワードがおすすめです。
保育園の運動会のテーマを年齢別に詳しくご紹介します!
運動会のテーマ・保育園
運動会は、こどもと保護者・保育者が一つとなり、こどもの成長を著しく感じることができる一年の中でも大きなイベントです!
そんな運動会は「運動会のテーマ」を決めることで、みんなで心を一つに合わせて楽しく実施することができるでしょう。
テーマはこどもに伝わりやすく、わかりやすいキーワードがおすすめです。
- 「みんなで力を合わせて、〇〇を頑張る」
- 「えがおいっぱい」
- 「きずな」
- 「ちからをあわせて」など
何よりもこどもたちが運動会に向けて気持ちが盛り上がるようなキーワードがいいでしょう。
幼児クラスのこどもたちと一緒に考えて作るのも一体感が増していいですね。
こどもの気持ちに届くテーマ作りが運動会成功の秘訣になります。
また、「園の理念」をテーマ設定に含めることで、より園らしいオリジナルな運動会のテーマとなります。
私の勤めている園では、「あそんでまなぶ」が園の理念なので、毎年、普段のあそびの中からこどもたちで考える表現遊びを取り入れています。
保育園の運動会のテーマ・絵本
こどもたちが普段からふれている「絵本」からテーマのヒントをもらうこともできます。
絵本の内容自体をテーマとして、絵本の世界観に合わせた競技をするという形もありますね。
例えば、『おおきなかぶ』や『3匹のやぎのがらがらどん』などのテーマに合わせて体を使った運動を取り入れることもできます。
また、「運動会がテーマの絵本」を読むことで、子供たちの気持ちはより盛り上がるでしょう。
どのような絵本を読むことで、運動会のワクワク感を伝えてくれるのか。
おすすめの絵本をご紹介します。
むしたちのうんどうかい
作・得田 之久
絵・久住 卓也
出版社:童心社
やさいのうんどうかいおおさわぎ
作・さくら ともこ
絵・吉村 司
出版社:PHP研究所
ようい どん
作・渡辺 茂男
絵・大友 康夫
出版社:福音館書店
おすめの絵本では、人だけでなく、虫や動物、野菜などが運動会を開催する姿が描かれていて、こどもたちの気持ちにグッと届きます。
また、運動会はかけっこなど勝ち負けがつきもの。
絵本の主人公が負けたり、悔しい気持ちを表しているところも、こどもたちにとって親しみがあり、さまざまな気持ちを表現してくれることでしょう。
保育園の運動会のテーマ・世界
「世界」をテーマにした場合は、子供たちにとって身近に感じる「海」の世界や、「空」の世界などがおすすめです。
幼児クラスになると、自分たちでテーマに沿った世界観を、表現・制作して、運動会当日までの気持ちの盛り上がりにつながります。
私の園では、海の世界をテーマに決めたあとに、水族館まで遠足に行き、こどもたちの目で海の世界を感じてもらい、遠足で感じた海の世界の延長に運動会のテーマを合わせました。
こどもたちは自分たちが考える海の世界を自由に表現していて、とってもオリジナルあふれる運動会になりました。
保育園の運動会のテーマ・冒険
海、宇宙、森、忍者、海賊…などさまざまなジャンルから「冒険」をテーマにして、障害物走やサーキットなどが展開できます。
こどもたちにとって普段とは違う雰囲気の中、心躍るような冒険のテーマにそって、体をたくさん動かし、さまざまな世界観にも入ることができます。
運動会という特別な時間をより楽しむことができるでしょう。
0歳児の運動会のテーマ
0歳児クラスは「ふれあい」をテーマとして、普段の園生活の中で行っている運動遊びや、お気に入りの音楽など子供たちの反応がよいものを取り入れると良いでしょう。
0歳といえば、まだ歩くこともままならない年齢。
またクラス全体でなにか競技をするのは難しい年齢ですね。
順位を気にせずに運動会を楽しめるテーマが好ましいでしょう。
この時期は「愛着・信頼」を築く大切な時期で、保護者や保育者とも日々「ふれあい」が大切です。
身体を動かす「ハイハイレース」は全身運動でもあり、定番の競技ですね。
親子競技は、大好きな乗り物をモチーフとしたレースやサーキットなど、親子がふれあいながらできるものが好ましいですね。
また、絵本の『きんぎょがにげた』の世界観の中、親子できんぎょを探す競技や、いないいないばあなど、0歳児が好きな動作を取り入れるのも良いでしょう。
私が勤務している園で『きんぎょがにげた』を演目でやったとき、こどもたちも普段から親しんでいる絵本の魚を探す遊びだったので、泣くこともなく、楽しんでいる姿がたくさん見られました。
1歳児の運動会のテーマ
1歳児は、身近な「どうぶつ」をテーマにし、全身運動を楽しんだり、どうぶつになりきってダンスをするなどがおすすめです。
歩行がしっかりしてくる時期ですが、まだクラスの中でも成長の差が大きい時期。
うまくできなかったり、泣いたりする子もいるので、抱っこやおんぶでも対応できるテーマがおすすめです。
歩くことのサポートをしつつ、家族と一緒に焦らず温かく見守れる競技が良いですね。
- うさぎのジャンプ…子供の手を取りながらぴょんぴょん飛ぶ(全身運動)
- ぞうのお鼻…子供の脇を両手でかかえ、ゆらゆらする(バランス運動)
- ぺんぎん体操…足の甲に子供の足をのせて、一緒に運動する
音楽に合わせたダンスとして楽しむことも、どうぶつになりきってレースすることもできるので、1歳児のテーマとしては相性がいいでしょう。
2歳児の運動会のテーマ
2歳児も1歳児と同じように身近な動物をモチーフにしたテーマが人気でしょう。
また1歳児よりも、体の動きがより活発になり、走ったり、飛んだり、投げたりと、できることがぐんと広がる2歳児。
まだまだお母さん・お父さんと一緒が安心する年齢なので、工夫した親子競技で盛り上がるのもいいですね。
以下のような競技も盛り上がります。
宝探しゲーム
子どもたちが大好きな金色の折り紙で作った手裏剣などを隠して探してもらうゲーム。
金色というだけでいつもより特別感があり、ワクワクが増えます!
引っ張り合いっこ
絵本『おおきなかぶ』をイメージしてお友達とスカーフを引っ張り合いっこするのもいいですね!
玉投げゲーム
運動会の競技にもよくみられるものですね。
チームに分かれて玉投げを競うのも盛り上がります。
ミニ障害物走
平均台やマットなどを使った2歳児でもできる簡易的な障害物走です。
3歳児の運動会のテーマ
乳児の時期を卒業した、3歳児のこどもたちは体をダイナミックに動かすことのできるサーキットをテーマにして、できるようになったことを見てもらえる見せ場を作りましょう。
まだまだ遊びの延長でこども自身楽しむことが大切です。
「もう赤ちゃんじゃないから!」とちょっとお兄さんお姉さんになった気持ちもあり、気持ちを主張する時期でもありますが、まだ甘えたいお年頃。
親子競技もふれあいながら、ゴールを目指していく大玉転がしや、ボール運びなどがいいですね。
また表現あそびとして、保育中によく親しんでいる音楽に合わせたダンスは、緊張している子も聞き覚えのある音楽が流れてくることによって、緊張がほぐされ笑顔になって踊りだすことがあります。
普段とは違う環境の中ではまだまだ緊張してしまう子もたくさんいる年齢なので、音楽をうまく使って盛り上げるといいですね。
4歳児の運動会のテーマ
4歳児は社会性と競争心が芽生える時期。
そんな4歳児はまわりの人と協力するテーマがおすすめです。
お友達と動きを合わせたり、小物をうまく使い、ダンスを踊ってクラスの一体感を表現することもできるようになります。
また曲のテーマなどを理解して、世界観を表現することもできるようになります。
子どもたちと一緒に曲のテーマを選んだり、小道具を作るとより世界観にひたることができ、盛り上がるでしょう。
こどもたちが自分たちでアイデアを出し合いながら考える姿は、目がキラキラと輝いていて、お友達との関係を築きながら運動会当日までの気持ちの盛り上がりにもつながります。
3歳児の頃とはまた違った一つお兄さん、お姉さんになったことを実感させてくれます。
親子競技では「借り人競争」など、競技中にいろいろな人とふれあい、友達のこともより知るきっかけになる競技もおすすめです。
ボールはさみ競争など、親子でボールを挟んでゴールまで向かう競技は心と体の動きを一つに合わせる競技もおすすめです。
5歳児の運動会のテーマ
5歳児は「お友達と協力して達成する」をテーマにするのがおすすめです。
5歳児といえば、保育園の中でも最年長。
本人たちも一番大きいお兄さん、お姉さんだという自負があります。
普段の園生活の中でも、リーダーシップをとって見本となる姿も多いですね。
「パラバルーン」を使ったチーム競技がおすすめです。
私の娘も年長でパラバルーンをやりましたが、お友達と心と体の動きを一つに合わせたこの演目は本当に感動しました。
演目中、担任の先生は笛でタイミングを指示しているので、パラバルーンの動きはこどもたち自身でやり遂げます。
その姿にこどもたちの成長をひしひしと感じることができました。
またチーム対抗リレーも盛り上がります。
運動会の最後に行われることが多いですが、体の動きが大きく成長した5歳児はスピード感も増え、追い越したり、追い抜いたりとリレーの中でもドラマが生まれます。
運動会の経験を自信に、来年小学生になる期待と希望を膨らませてほしいですね。
まとめ
運動会での年齢別のテーマをご紹介しました。
いろいろな年齢のこどもがいる保育園の運動会は、年齢別でテーマをしぼることで、こどもたちの成長に沿って、身体を動かしたり、遊びを表現することができ、楽しく本番を迎えられます。
ぜひ今年の運動会のテーマの参考にしてみてくださいね。